お元気様です!
登る保育士ホイクライマーです。
みなさんは普段絵本に触れているでしょうか?
- お子さんがいて、普段から絵本を読み聞かせている人
- 小さい時は読んでいたけれど、大人になって触れる機会がなくなった人
- 大人になっても絵本の魅力的な世界に触れ続けている人
など様々な絵本との距離感があると思います。
ここでは絵本の魅力を見つめ直し、その素敵な世界の数々をお伝えしていきます。
絵本に触れてこなかった人や、離れてしまった人が絵本の世界を楽しめるような・・・。
絵本に今も触れている人が、新しい世界へ出会うきっかけになるような・・・。
そんなお話をしていければと思っているので、ぜひお楽しみください。
絵本の持つ不思議な力
絵本には、絵本にしかない力があります。それは・・・
- 小さな子でも物語に入り込めるわかりやすさ
- 大人でも心を打たれる凝縮された本質
- 絵本でしか表現できない世界
小さな子でも物語に入り込めるわかりやすさ
絵本のもっとも大きな魅力はこれかもしれません。
字が読めない子や、まだしゃべれない子ですら楽しめる。
これって実は物凄いことなのです。
さらに大きくなるにつれ、より深く、広く物語を楽しめるようになってきます。
子どもは物語に入り込み、冒険し感動することを通して、現実だけでは不可能なほどたくさんの経験をすることが出来ます。
その経験は現実世界での力にもなっていくのです。
大人でも心を打たれる凝縮された本質
もちろん、絵本を楽しめるのは小さな子だけではありません。
時には大人の心に寄り添い、背中を押してくれたり、人生観すら変えてしまうこともあります。
おそらく、「人生を変えた一冊」が絵本の人もいるのではないでしょうか?
色々な絵本を読んでいると、哲学のような凝縮された本質を描き出した絵本と出会うことがあります。
そして、そういう絵本は大概、悩みがあったり弱っている人の心を貫いたり、包み込んでくれます。
それは絵本独特の作り、
- 出来るだけ短くわかりやすくした文章
- 多くを語らずとも細かな感情の動きを伝えてくれる絵
- ページをめくるという動き
が融合することで、驚くほど直感的に本質やメッセージを感じることが出来るからだと思います。
これはアニメや漫画、文学では出来ない、絵本だけの体験です。
絵本でしか表現できない世界
世界観や、表現の仕方が無限に広がっているのも絵本の大きな魅力です。
文学、漫画、アニメなど、色々なものがありますが、ここまで自由なフィールドは他にないのではないでしょうか。
それは文学であれば文章、漫画であれば展開やテンポ、アニメであれば動きといった、特に重視されるものが絵本にはないからではと思っています。
どれを組み合わせて表現するか?
そこに決まった型はありません。
- 文章をなくし、絵とページめくりの動きだけで表現するもの
- 読み手(聞き手)と対話しながら進むもの
- 音が出るもの
などなど、そこには自由過ぎる表現方法で世界観が形作られています。
豊富なジャンル
絵本には様々なジャンルがあります。おおまかに・・・
- 言葉がわからなくても楽しめる赤ちゃん絵本
- お話を楽しむ物語
- 本質のぎゅっと詰まった哲学的絵本
- 世界の仕組みを知る科学絵本
- 考えるな感じろ!ナンセンス絵本
といったジャンルです。
その中で扱っている内容や、文章量なども様々なので、それぞれのジャンル内に小さい子向けから、大きい子、思春期や大人向けのものまであります。
それではそれぞれのジャンルの魅力を見ていきましょう。
言葉がわからなくても楽しめる赤ちゃん絵本
本やメディアの中で、まだしゃべれない赤ちゃんでも楽しめるものは絵本だけだと思います。
もしかしたら、「動画なども楽しめるじゃないか」と言う人もいるかもしれません。
しかし、そこには「注目する」と「楽しむ」という大きな違いがあるのです。
動画などへの刺激には反応し「注目」します。
絵本では読んでいる人と一緒に「楽しみ」ます。
そうです。
絵本には一緒に「楽しむ」「関わってくれる」読み手がいるのです。
だから、言葉や文章を理解できない年齢から「楽しむ」ことが出来るのです。
また、五感を使って「楽しめる」のも絵本の魅力です。
触る、聞く、見る、嗅ぐ、時には口入れ味わうこともあるでしょう。
そうして、「物が存在する」ことも学べるのです。
読み手と一緒のものを見て、関わり、その心地よさや楽しさを感じる。
その関わりや、楽しさをより感じやすく工夫し描かれているのが赤ちゃん絵本なのです。
これは赤ちゃんとどう接していいかわからない人にも、きっと大きな武器になります。
赤ちゃんと積極的に関わりたい人にも、関わり方がわからない人にもぜひ赤ちゃんと一緒に読んでみて欲しいジャンルです。
お話を楽しむ物語
その名の通り、その絵本のお話を楽しみます。
- 「どうなるんだろう?」という、ドキドキワクワク。
- 心温まる優しさ。
- 立ち向かう勇気・・・。
などなど、色々なことを感じさせてくれます。
舞台や登場人物も様々。
過去から未来、家の周りから世界をまたにかけるもの、SFにおとぎ話まで。
本当に無限大です。
登場人物も虫や動物から人間、宇宙人、果てはちくわやカニフォークなんてものまで。
こちらもやはり無限大。
それらが織り成す物語はどれも魅力的で目が離せません。
本質のぎゅっと詰まった哲学的絵本
哲学的絵本には物事の本質がぎゅっと詰まっています。
そもそも絵本は、極限までわかりやすくしたものが多いので、その核となる部分は哲学的になることも多かったりはします。
本当の優しさとは?
本当の勇気とは?
といったように。
その中でも、この哲学的絵本はさらに濃く、本質に注目して描き出したものです。
- 自分らしさとは?
- 今の社会の在り方は正しいのか?
- 生と死
など、哲学書などでも語られるテーマもたくさんあります。
「それなら哲学書で深く考えればいいじゃん」と思う人もいるかもしれません。
でも、哲学的絵本には哲学書にはない魅力があります。
それは絵や物語があることで、より直感的に本質を感じ取れることです。
登場人物の言葉、葛藤、成長、その姿の描き方。
それらを通して、読んでいる人はその人物になりきり、その物語をともに体験することが出来ます。
だからこそ、心で直感的にその本質を感じ取れるのです。
世界の仕組みを知る科学絵本
科学絵本はこの世界の謎を解き明かす絵本です。
- なぜ雨は降るの?
- 宇宙ってどうなっているの?
- 大昔にはどんなことが起こっていたの?
などなど、この世界への疑問は尽きません。
それらをその年齢に合わせた描き方で伝えてくれるのが科学絵本です。
もちろん子どもだけでなく、大人でも「へ~、なるほど」と唸ってしまうこともしばしば。
そんな科学絵本の魅力は、なんといってもそのわかりやすさです。
- 物語の中で登場人物のやり取りの中で知識を伝えていく。
- デフォルメした絵で伝えたい場所を強調する。
- 対象年齢に合わせた言葉選び。
といったように、無理なく理解できるように描かれているのです。
楽しく世界の謎を知ることで、さらに深い謎へ興味を持っていくでしょう。
考えるな感じろ!ナンセンス絵本
絵本でしか味わえない唯一の感覚。
それがナンセンス絵本です。
独特過ぎる絵や文章が織り成す、圧倒的無意味な世界(無価値ではありません)。
おそらくこのジャンルは絵本でしか、成立し得ないのではないでしょうか。
展開を予想など出来ません。
ロジックなどないのです。
考えることなど無意味。
その世界、ノリ、雰囲気を刹那的に楽しめばいいのです。
正直、大人にはなにが面白いのかよくわからないことも多いです。
これはある意味悲しいことかもしれません。
ですが、一度でいいので、子どもに読んでみて欲しいのです。
「なんで!?」と思うくらい盛り上がります。
この大人と子どもの反応の違いを楽しむのも、ナンセンス絵本のたしなみなのかもしれません。
大人が選びにくいからこそ、一度勇気を出して読んで欲しいジャンルです。
まとめ
今回は絵本の魅力について語ってきました。
子ども向けだと思われがちな絵本ですが、実は物凄く広く、奥の深い世界が広がっています。
- 子どもと一緒に読みたい絵本。
- 自分の心にピッタリはまる絵本。
- 人に贈りたい絵本。
- 理解の追い付かない絵本。
などなど、ぜひ色々な絵本に触れ、その無限の世界を体験してみてください。
このブログでは、その道しるべとなるよう、様々な絵本を紹介していきたいと思っています。
よければ暇なときにでも、ぶらりと足を運んでいただけたら嬉しいです。
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