まいてきっておいしい!ひなまつり(4歳~)

絵本

作:小林ゆき子 出版:福音館書店

ひな祭りに食べる、ちらしずしやすまし汁。

そんな定番メニューを巻いて作ると、さらにおいしく楽しく華やかに。

子どもでも、簡単に作れて楽しめるひな祭りクッキング絵本です。

あらすじ

今日はひな祭り。

友だちを呼んで、みんなでひな祭りパーティーです。

そこで、みんなでひな祭りのごちそうを作ることに。

まずはふと巻きずしに挑戦。

酢飯と具と巻き簾を用意します。

巻き簾の上にのりを置き、そこに酢飯を乗せます。

酢飯に野沢菜を2本乗せ、酢飯をかぶせます。

その上にやまごぼうを2本乗せ、酢飯をかぶせます。

さらにソーセージを1本乗せ、酢飯をかぶせたら、巻き簾で巻いていきます。

クルクル巻けば完成です。

出来たふと巻きずしを切ってみると・・・。

中から顔が現れました。

具材の置き方によって、笑った顔、怒った顔など、表情が違います。

今度は自由に色々な具を使ったり、置いたりして作ってみます。

すると、三重丸や花模様など、色んな模様のふと巻きずしができました。

次はすまし汁を作ります。

まずはすまし汁に入れる白玉づくり。

白玉粉に水を入れ、よくこねます。

白玉粉にカボチャを混ぜて黄色、抹茶を混ぜて緑色、なにも入れない白の3色白玉粉を作ります。

そして、3色の白玉を、乗せて、重ねて、巻いて、丸めて切ってみると・・・。

色んな模様の白玉ができました。

渦巻やマーブル、顔みたいな白玉も。

汁の入った鍋に、白玉と三つ葉を入れ、白玉が浮いてきたら、すまし汁の出来上がりです。

最後にデザートを作ります。

作るデザートは・・・。

『まいてきっておいしいひなまつり』の素敵なところ

  • 子どもと一緒に簡単にできるひな祭りメニュー
  • どのメニューも個性が出ておもしろい
  • わかりやすい説明と絵で、作る様子がイメージしやすい

子どもと一緒に簡単にできるひな祭りメニュー

この絵本では、ふと巻きずし、すまし汁、デザートの3種類の料理が紹介されます。

そのどれもがとっても簡単で、すべて子どもと一緒に準備できるのが素敵なところ。

基本は乗せて巻くだけなので、小さい子でもできてしまいます。

白玉などは、まさに粘土のようなもの。

夢中になって作ってくれるでしょう。

これが、主食・汁もの・デザートの、一食分すべてを子どもと簡単に作れてしまうのです。

完成して食べる時には、「全部自分が作ったんだ」という、とても大きな達成感と、それをみんなが食べてくれるという嬉しさで満たされることでしょう。

子どもと一緒に作るものだけで、ひな祭りパーティーを開催できるようになっているのも、この絵本の大きな魅力です。

どのメニューも個性が出ておもしろい

さらに、そのメニューが作りやすさだけでなく、作った人の個性が出るのもおもしろいところです。

同じように作って、毎回同じ形になってもおもしろくありません。

ですが、この絵本で紹介されるメニューは、ご飯の量、具の置き方などによって、出来上がりの模様や形が大きく変わります。

顔のようになったり、模様のようになったり。

それだけじゃなく、ご飯にふりかけを混ぜたり、巻く時に形を変えてみたりと、工夫の幅も広いのです。

小さい子であれば、毎回変わる形を楽しみ、大きい子であれば、どんな形や模様にしたいかイメージしながら作るなど、それぞれの年齢によって幅広い楽しみ方ができるのです。

違うものができるからこそみんなでやるのもおもしろく、まさに友だちを呼んでパーティーをする時などにもぴったりです。

出てくるメニューの、応用力や対応年齢の幅広さも、この絵本の素敵なところです。

わかりやすい説明と絵で、作る様子がイメージしやすい

さて、この絵本はメニューの作り方を丁寧に伝えてくれますが、料理本ではなく絵本です。

その絵本のよさが、よく出ているのも素敵なところ。

説明が絵と一緒になってわかりやすいのはもちろんのこと、子どもたちが実際に作っている様子も見ることができるのです。

ふと巻きずしを巻いている時に、お米がてにくっついて困っていたり。

白玉粉をこねる時に、かなり力が必要で大変だったり、ボウルが動いてしまうから他の人がおさえていたり。

作っている子の様子を見ることで、自分たちが作る時のイメージが湧きやすいのです。

そのため、作り始める前にこの絵本を読んであげると、言葉で説明するよりかなり伝わるでしょう。

そして「作りたい」というワクワク感も盛り上げてくれることでしょう。

ここは、絵本ならではのとても素敵なところだと思います。

二言まとめ

美味しそうで楽しそうなひな祭りメニューの数々を見て、自分も作りたくなってくる。

読んで作れば、自分たちでひな祭りパーティーが開けてしまう絵本です。

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