いろいろおかしパーティー(4歳~)

絵本

作:おおでゆかこ 出版:アリス館

みんな大好きなお菓子たち。

キャンディ、クッキー、チョコレート・・・。

そんなお菓子が勢ぞろいの、町中、国中がお菓子でいっぱいになるパーティー。

そんなパーティーがあったら、行ってみたいですか?

あらすじ

もうすぐ村のお菓子パーティーです。

クマのカーリーと、ネコのミニも楽しみで仕方ありません。

お菓子パーティーでは、村中のみんながそれぞれ大好きなお菓子を作ります。

丘の広場ではドーナツパーティーが開かれていました。

町ではクッキーパーティー。

お城ではキャンディパーティーと、村以外でもお菓子パーティーが始まっています。

海のパーティでは、海の中のサイダーゼリーや、マーメイドの入り江ゼリームースなど魅力的なメニューが盛り沢山。

島ではチョコレートパーティをしているし、森の中ではマシュマロパーティー。

他にもまだまだりますが、色々なお菓子パーティーを見てきた、カーリーとミニはどんなお菓子パーティーを開くのでしょう。

『いろいろおかしパーティー』の素敵なところ

  • キラキラ輝く魅力的で美味しそうなお菓子の町
  • こだわりのメニュー表
  • 読んだらお菓子パーティーが開きたくなる

この絵本の一番の魅力はところせましと出てくる、キラキラ美味しそうなお菓子たちでしょう。

その種類、質感、色使い、どれをとっても美味しそうで、口の中に甘さが広がっていきます。

また、食べるだけじゃなく、町そのものがお菓子になっているのも素敵なところ。

クッキーの道を、クッキーのバスが走る。

キャンディの丘でそり遊び。

チョコバナナのシーソーや、かき氷の滑り台。

などなど、夢のような世界が広がっているのです。

そんな中、海、空、月夜のパーティーでは、メニュー表から頼む形式でお菓子が出てきます。

そのメニュー表や、内容がまたとても凝っているのです。

お魚のフランボワーズマカロンや二枚貝の宝物ケーキ。

太陽のハッピーレモンケーキや虹と雲のフルーツカクテル。

天の川キラキラゼリーや星屑のベリーアイスキャンディ。

などなど、おしゃれなメニューが盛り沢山。

もちろんページの装飾は本物のメニューのように描かれているし、絵や紹介文までついています。

子どもたちも「私は絶対これがいい!」「ぼくはこのアイス!」など、自分のお気に入りを見つけて盛り上がります。

もちろん、「あ、やっぱりこっちにする!」と移り気ですが・・・。

そして、壮大なお菓子の町や国から戻って、カーリーたち村のみんなで開くお菓子パーティが、子どもたちの規模感に合っているのも、とても素敵だと思います。

この規模感は実現できそうだからです。

壮大なお菓子パーティで夢を膨らませつつ、実際に開けそうなお菓子パーティも見せてくれる。

だから、子どもたちが「お菓子パーティやってみたい」ではなく、

「今度、うちでお菓子パーティしよう!」となるのです。

夢のような壮大なお菓子パーティに出かけつつ、自分も現実でお菓子パーティを開きたいと思わせてくれる。

色々な楽しさが詰まったお菓子絵本です。

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