あめのちゆうやけ せんたくかあちゃん(4歳~)

絵本

作・絵:さとうわきこ 出版:福音館書店

雨が続くと、洗濯物がたまりがち。

久しぶりの晴れ間に思い切り洗濯をしていると、

変わった洗濯物が・・・。

あらすじ

洗濯が大好きな母ちゃんがいました。

でも、嵐のような雨が続き、中々洗濯が出来ませんでした。

やっと晴れたので、洗濯母ちゃんと子どもたちは川で洗濯をすることに。

たまった洗濯物を全て洗い終えましたが、洗い足りない洗濯母ちゃん。

洗えるものを探していると、川をトゲトゲの変なものが流れてきました。

洗濯母ちゃんは泥だらけのトゲトゲを拾い、次々と洗っていきました。

その中には丸くて大きなものもありました。

トゲトゲと大きくて丸い変なものを洗濯バサミで吊るして干すと、そこにお日さまの光が当たりました。

すると、みんなピカピカ光り出します。

変なものは星と月だったのです。

星と月は大雨続きで空から落っこちてしまったのでした。

そうこうしているうちに空は夕焼け。

そこで、子どもが気付きました。

空に一番星が出ていないのです。

星も月も落っこちてしまったので、空が空っぽになってしまったのです。

星と月は無事に空に帰ることが出来るのでしょうか。

『あめのちゆうやけ せんたくかあちゃん』の素敵なところ

  • 晴れた日に思い切り洗濯する気持ちよさ
  • 雨で星と月が落ちるという、素敵な世界観
  • その世界観を引き継いだ星と月の空へのもどし方

この絵本は理屈抜きで洗濯する気持ちよさを感じさせてくれます。

輝く太陽、洗濯ひもいっぱいに干され風にそよぐ洗濯物。

見ている人にも、晴れた日のそよ風が感じられるようです。

そんな中、まさかの汚れ物、月と星が流れつきます。

その理由は雨で星と月が落っこちたから。

科学的に見たらありえません。

でも、地上から見上げたら星も月も雨に濡れているし、風にだって飛ばされそう。

そんな純粋に見上げた星や月を元にした世界観が素敵です。

これは星と月を空に戻す時にも感じます。

きっと大人では思いつかない、子どもならではの空に戻す方法です。

子どもたちも目をキラキラさせて「やってみたい!」という方法。

そんな素敵な世界観の中、洗濯の気持ちよいにおいを感じる爽やかな絵本です。

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