作:乾栄里子 絵:西村敏雄 出版:フレーベル館
人を驚かすのが大好きないたずらオバケ。
でも、いたずらよりももっと楽しいことを見つけました。
それに気づかせてくれたのは子どもたち。
読むとオバケと遊びたくなる絵本です。
あらすじ
オバケのぺろぺろは、歌ったものが出てくるオバケです。
夜の街に出たぺろぺろがコウモリの歌を歌うと・・・。
コウモリが現れて、町の人はびっくり。
ぺろぺろはいたずらが大好きなのです。
今日は公園にやってきて、クモの巣の歌を歌いました。
大きなクモの巣に悲鳴を上げる大人たち。
しかし、子どもたちは怖がりません。
クモの巣をトランポリンにして遊び始めました。
ぺろぺろは負けじと、がいこつを出しました。
しかし、子どもたちはがいこつダンスをし始めます。
全然驚かない子どもたち。
ぺろぺろは一体どうするのでしょうか。
『おばけのぺろぺろ』の素敵なところ
- 楽しく不思議なぺろぺろの歌
- 子どもたちの純粋な感性
- オバケだって楽しいことが好き
ぺろぺろは色々な歌を歌います。
その歌詞は、その場でぺろぺろが思いついたもの。
まるで、子どもが思い付きで歌っているような歌詞なのです。
しかし、ぺろぺろの歌は歌ったものが出てきます。
子どもたちはその親近感と、不思議な力にすぐに夢中に。
そんな素敵な力ですが、ぺろぺろは怖がらせることに使っています。
でも、子どもとの出会いをきっかけに、もっと楽しいことに気付きます。
それに気づかせてくれたのは、なんでも楽しむ子どもの純粋な感性です。
楽しそうなところを見ていると、楽しいことをしたくなるのは人間もオバケも変わりません。
ぺろぺろならではの、楽しいことが始まります。
楽しむことが最強の力だなと改めて感じる絵本です。
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