作:えがしらみちこ 出版:白泉社
仮装にお菓子。
楽しいことが盛りだくさんのハロウィンの日。
驚かしにくるのはかわいい動物たちでした。
誰が変身しているかわかるかな?
あらすじ
今日はハロウィンです。
女の子のふうちゃんの家に、友だちが集まってきました。
最初にやってきたのは、丸いお鼻の魔女さん。
変身しているのは子ブタちゃんでした。
子ブタちゃんには、鼻の形のマカロンをあげました。
次に来たのは、ふさふさ尻尾の忍者さん。
変身しているのはキツネくんでした。
キツネくんには、油揚げのおせんべいをあげました。
その後も、次々お客さんがやってきます。
みんな揃ったので、ふうちゃんもお姫様に変身し、みんなでパレード。
お菓子もたくさん集まったので、お菓子パーティーをすることに。
でも、なんだか一人多いみたい・・・。
『だれだれ?ハロウィン』の素敵なところ
- かわいく変身する動物たちと、それに合わせたお菓子たち
- リズム感がよく、つい一緒に言いたくなる文章。
- ハロウィンらしい予想外のお客さん
この絵本の魅力はなんといっても、かわいく変身してやってくる動物たちでしょう。
変身の仕方も中々凝っていて、リクガメさんの変身などは、初めて見る子には真剣に悩むレベルかもしれません。
そんなかわいい変身に合わせたお菓子も、これまたかわいく美味しそうに描かれます。
どれも見るだけで、頬張りたくなってしまいます。
さて、素敵なところはかわいい絵だけではありません。
文章もとても心地よく、一緒に言いたくなるフレーズが盛り沢山なのです。
まずは、ハロウィンの定番。
「トリックオアトリート!お菓子くれなきゃいたずらしちゃうぞ。」
という、動物たちの登場のセリフ。
そして、誰が変身しているか子どもたちに問いかける、
「変身してるの、だれだれ?」
というセリフ。
基本的にはこの繰り返しで進んでいきます。
そのほかにも、お菓子に合わせた文章も、
ブタの鼻の形のマカロンでは「お顔に当ててへんし~ん!」
どんぐりオバケちゃんのクッキーでは「うらめしうらめしころころりーん!」
など、リズム感のよい、つい一緒に言いたくなる文章がたくさん出てくるのです。
そして、最後の場面では一人見たことのない友だちが・・・。
ハロウィンならではのサプライズに、子どもたちも悲鳴をあげるかもしれません。
そんな、ハロウィンをぎゅっと一つに詰め込んだような、かわいいハロウィン絵本です。
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