作:おおでゆかこ 出版:アリス館
みんな大好きなお菓子たち。
キャンディ、クッキー、チョコレート・・・。
そんなお菓子が勢ぞろいの、町中、国中がお菓子でいっぱいになるパーティー。
そんなパーティーがあったら、行ってみたいですか?
あらすじ
もうすぐ村のお菓子パーティーです。
クマのカーリーと、ネコのミニも楽しみで仕方ありません。
お菓子パーティーでは、村中のみんながそれぞれ大好きなお菓子を作ります。
丘の広場ではドーナツパーティーが開かれていました。
町ではクッキーパーティー。
お城ではキャンディパーティーと、村以外でもお菓子パーティーが始まっています。
海のパーティでは、海の中のサイダーゼリーや、マーメイドの入り江ゼリームースなど魅力的なメニューが盛り沢山。
島ではチョコレートパーティをしているし、森の中ではマシュマロパーティー。
他にもまだまだりますが、色々なお菓子パーティーを見てきた、カーリーとミニはどんなお菓子パーティーを開くのでしょう。
『いろいろおかしパーティー』の素敵なところ
- キラキラ輝く魅力的で美味しそうなお菓子の町
- こだわりのメニュー表
- 読んだらお菓子パーティーが開きたくなる
この絵本の一番の魅力はところせましと出てくる、キラキラ美味しそうなお菓子たちでしょう。
その種類、質感、色使い、どれをとっても美味しそうで、口の中に甘さが広がっていきます。
また、食べるだけじゃなく、町そのものがお菓子になっているのも素敵なところ。
クッキーの道を、クッキーのバスが走る。
キャンディの丘でそり遊び。
チョコバナナのシーソーや、かき氷の滑り台。
などなど、夢のような世界が広がっているのです。
そんな中、海、空、月夜のパーティーでは、メニュー表から頼む形式でお菓子が出てきます。
そのメニュー表や、内容がまたとても凝っているのです。
お魚のフランボワーズマカロンや二枚貝の宝物ケーキ。
太陽のハッピーレモンケーキや虹と雲のフルーツカクテル。
天の川キラキラゼリーや星屑のベリーアイスキャンディ。
などなど、おしゃれなメニューが盛り沢山。
もちろんページの装飾は本物のメニューのように描かれているし、絵や紹介文までついています。
子どもたちも「私は絶対これがいい!」「ぼくはこのアイス!」など、自分のお気に入りを見つけて盛り上がります。
もちろん、「あ、やっぱりこっちにする!」と移り気ですが・・・。
そして、壮大なお菓子の町や国から戻って、カーリーたち村のみんなで開くお菓子パーティが、子どもたちの規模感に合っているのも、とても素敵だと思います。
この規模感は実現できそうだからです。
壮大なお菓子パーティで夢を膨らませつつ、実際に開けそうなお菓子パーティも見せてくれる。
だから、子どもたちが「お菓子パーティやってみたい」ではなく、
「今度、うちでお菓子パーティしよう!」となるのです。
夢のような壮大なお菓子パーティに出かけつつ、自分も現実でお菓子パーティを開きたいと思わせてくれる。
色々な楽しさが詰まったお菓子絵本です。
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