作・画:長新太 出版:福音館書店
頭をからっぽにして絵本を読みたい時。
特に意味もなく「なんだこの絵本」と思った時。
この絵本を読んだらどんな反応するんだろうと感じた時。
それがこの絵本の読み時です。
あらすじ(多分、なにも伝わりません)
猫たちが海に浮かんだ飛行機に乗り込みます。
空を飛んでいくと魚をとります。
くじらに追いかけられます。
嵐の中を飛んだりします。
色々あって帰ってきます。
「ただいまー」
『ごろごろ にゃーん』の素敵なところ
- 感性だけで見られる
- ほぼ同じ文章の繰り返し
- 独特な絵とその遊び心
ナンセンス絵本なので特に意味はありません。
言葉をしゃべることが出来る子でも、赤ちゃんでも関係なく楽しめます。
また、感性で見るものなので、小さい子に読めば小さい子の感性で。
大きい子に読めば大きい子の感性で反応が返ってくるのでおもしろいです。
ほぼ同じ文章の繰り返しなのであまり頭を使わず、感性を爆発させられるのもいいところです。
そして、独特の絵とその中にちょくちょくわかりやすいツッコミどころが用意されていたりするので、定期的に盛り上がります。
このナンセンス絵本、かつ長新太さんならではの読み聞かせワールドはぜひ味わってみて欲しいです。
「あー、そんな反応もあるのね」と読む相手によって色々な発見がある面白い絵本です。
『ごろごろ にゃーん』のおすすめの読み方
- 一ページごとにしっかり時間をとる
- 小さい子には指差しや喃語にしっかり言葉で返していく
- 子どもの反応にしっかり答えながら一緒に物語を作っていく
文章が短いので、しっかりと子どもに絵を見る時間を取っていきましょう。
その中で発見や疑問を色々伝えて来ると思います。
小さい子だったら指差しや喃語、一語文で「にゃーにゃー」などという反応が返ってくるでしょう。
それらに「ここににゃーにゃーいたね」など丁寧に返してあげましょう。
発見を共有出来た満足そうな顔を見せてくれると思います。
大きい子であれば、そのページ内容の理由や背景を考えたり、設定を作ったりして物語が広がったりもします。
意味がないからこそどんな風にも取れる面白さを、子どもたちと存分に楽しんでください。
意味がないからこそ無限の広がりを持つナンセンス絵本。
ぜひ自分の読み方を編み出してみてください。
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