作:中辻悦子 出版:福音館書店
赤ちゃんに絵本を読んであげたい時。
少し大きくなって、形に興味が出てきた時。
そんな時に楽しく形の面白さを伝えられる絵本です。
子どもの色々な表情や反応が見られて、読んでいて楽しい絵本。
どんな絵本?
丸や三角や四角を組み合わせて、ページをめくるたび顔のような絵が次々に出てきます。
その顔が泣いたり笑ったり、丸が増えたり、小さくなったり。
そんな丸を中心とした色々な形がカラフルに描かれていきます。
『まる まる』の素敵なところ
- 赤ちゃんでも認識しやすい原色中心の色使い。
- わかりやすい絵
- そのページに合わせた文字の大きさや配置
赤ちゃんでも認識しやすいよう原色がメインに使われているため、注目しやすく集中もしやすいです。
また、色に興味を持ち始める時期にもぴったりです。
ページをめくりながら「あか」と指差ししながら教えてくれたりしますよ。
色と合わせて絵も余分なものが一切なく、形や表情がわかりやすく、真似もしやすく描かれています。
一緒に泣いたり、笑う仕草をしてくれたり、たくさん丸が描かれているページを見て「いっぱい!」と嬉しそうに伝えてくれます。
そして、字にもこだわりが感じられます。
大きな丸の時は字も大きく、ふにゃふにゃな形の時は字もふにゃふにゃになっているなど、字が読めなくても字を楽しめる工夫がされています。
子どもたちの反応を楽しみながらゆっくりと読んでみてください。
『まる まる』のおすすめの読み方
- 形や大きさに声を合わせて読む
- 表情の所ではわかりやすいジェスチャーを入れていく
- 子どもの反応に言葉を返しつつ読んでいく
大きな丸の時は大きな声で、ふにゃふにゃの時はふにゃふにゃの声で。
目で見た絵と耳で聞いた音が一致するように読んでいくと直感的にわかりやすくなると思います。
表情が出てくるところでは読むときの表情だけでなく、泣く時は手を目の下に当てたり、笑う時に手を腰に当てるなどのわかりやすいジェスチャーを入れると、よりわかりやすく真似っこしやすくなるのでおすすめです。
指差しには「まるだね」「おおきいね」など言葉で返してあげ、「いっぱい」などには「ほんとだ、こんなにいっぱいあるね」と文章で返してあげます。
泣いているジェスチャーをしていたら「○○君、えーんって泣いてるね」など、しっかり反応を返してあげることで一体感が生まれたり、発語や二語文へ繋がるきっかけにもなっていきます。
読んでいるときの反応が本当にかわいい絵本です。
ぜひ自分の読み方を編み出してみてください。
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