作:いりやまさとし 出版:講談社
見ているだけで癒されるパンダ。
そんなパンダが遊んだり、寝たり、転がったり・・・。
ひたすらパンダがかわいい絵本です。
あらすじ
パンダのテンテンが歩いてきました。
ボールを転がし遊んでいると、笹の葉っぱをみーつけた。
笹の葉を食べたら、眠くなってしまいました。
うとうとしていたら・・・。
坂道をコロコロコロ~。
ドシン!と木にぶつかってしまいました。
すると、木からもう一匹のパンダが降りてきました。
二匹は一緒に遊ぶのでした。
『ころころパンダ』の素敵なところ
- ただパンダがかわいい
- ふんだんに使われた真似したくなる擬音
- 一緒に言いたくなる「あれ?」
この絵本の魅力はなんと言ってもかわいいパンダ。
その絵も、仕草もただただかわいく癒されます。
擬人化されていないのも素敵なところ。
デフォルメされつつも、動きが本物のパンダそっくりで、あのどっしりとしつつも愛らしい魅力が損なわれていないのです。
でも、魅力はパンダのかわいさだけではありません。
ふんだんに使われている擬音もまた子どもたちを惹きつけます。
タイトルにも使われている「ころころ」をはじめ「もぐもぐむしゃむしゃ」「うとうと」などたくさんの擬音が出てきます。
わかりやすく、繰り返しのこれらの音は、状況を伝えてくれるだけでなく、真似っこもしたくなる不思議な言葉。
話せない子は喃語やかわいい仕草で。
話せる子は一緒に真似っこ。
といったように、それぞれに絵本と関わる姿を見せてくれます。
そんな中、擬音以外にも、子どもが真似したくなる言葉がありました。
それが「あれ?」です。
このフレーズが出てくる場面になると、「待ってました!」と言わんばかりに「あれ~?」と首をかしげて言い始めます。
先を知っているのに必ずやります。
きっとこの流れと、響きには抗えないのでしょう。
そこには何とも言えない一体感が生まれます。
パンダのかわいさとともに、言葉や音の面白さや気持ちよさを味あわせてくれるひたすらかわいい絵本です。
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