作:カンタン・グレバン 訳:青山花 出版:クレヨンハウス
マンモスや恐竜を飼ってみたいと思ったことはありませんか。
背中に乗ったり、もふもふしたり、一緒に遊んだり・・・。
そんな夢を暖かい絵で叶えてくれる絵本です。
あらすじ
とうとううちにマンモスがやってきた。
車にだってちゃんと乗れる。
もしマンモスと暮らしたいならこんな風にしなくっちゃ。
その1・・・どこへでも一緒に行く
その2・・・夜更かしをさせない
その3・・・栄養たっぷりのご飯をあげる
マンモスと暮らすための10個の約束。
他にはどんな約束があるのでしょうか。
『マンモスとくらすには』の素敵なところ
- リアルで温かな絵
- 「いいな~」と思える触れ合い
- 自分だったらと想像が膨らむ
とにかくマンモスの仕草や表情のかわいさと、毛並みのふさふさ感がたまりません。
思わず触りたくなってしまいます。
それでいて大きさや重量感のリアルさも忘れていないため、マンモス感もしっかりあります。
マンモスを飼っている女の子も魅力的で、表情豊かです。
大変そうで楽しそう。
本当にマンモスが好きで大切なことが伝わってきます。
その二人の触れ合いが思わず「いいな~」「こんな風にしたいな」と考えてしまいます。
マンモスの背中で寝たり、ブラシでマンモスを洗ったり・・・。
最後のページなどは心の底から一緒に暮らしたいと思ってしまいます。
そして、空想の扉を開いてくれるこの本を読むと、「こういうこともしたい」「僕はティラノサウルスと暮らしたい」などさらなる空想へと導いてくれます。
夢とロマンを温かく形にしてくれる絵本です。
『マンモスとくらすには』のおすすめの読み方
- 子どもの反応を拾いながら読んでいく
- 絵をじっくりと見せながら読む
- 「自分だったら」を広げていく
マンモスとの暮らしを見て、子どもたちは色々な驚きを見せてくれます。
「ベッド壊れそうだよ」「私もしたい」などなど。
そんな反応を拾いながらじっくり読んでいきましょう。
また、文章は少ないので絵を見られる時間をしっかり取っていきましょう。
これによって、空想する時間を持てるようにすると、頭の中では自分が主人公になっていきます。
より空想の世界が広がっていくでしょう。
そして、読み終わった後は「自分だったら」とい話をぜひ聞いてあげてください。
「ティラノサウルスと暮らしたい」という子がいたら「ティラノサウルスと暮らすには?」と返してあげると、きっと自分の「その1」が出てくるでしょう。
空想を広げてくれる楽しい夢の詰まった絵本です。
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