作・絵 相野谷由起 出版:小学館
なんだか疲れた時。
肩の力を抜きたい時。
ほっとしたい時。
うさぎのさとうはねるくんがきっと充電してくれると思います。
あらすじ
うさぎのさとうはねるくんはある日うさぎになりました。
それからずっと、うさぎとして暮らしています。
好きなものは星と海と美味しいもの。
でも、他にも色々好きなものはあります。
さとうくん、今日は何をしているのでしょうか。
さとうくん、明日はなにをするのでしょうか。
『うさぎのさとうくん』の素敵なところ
- ほっこりふんわりした絵
- 夢に溢れた短編のお話
- 大人も子どももほっこりできる
さとうくんの顔からわかるように、絵本全体を通してふんわりとしたタッチと色彩です。
そこに描かれるキャラクターたちもほっこりふんわりしています。
お話は短編のお話がいくつか入っている形式で、なんとなく繋がっている雰囲気です。
そこでなにかを始めたり、しているさとうくん。
さとうくんのすることは予想の斜め上のことばかり。
水たまりを開けて中を覗いてみたり、虫取り網で流星群を捕まえて集めたり。
そのすべてが「こんなことが出来たら素敵だな」と思うことばかりです。
子どもも大人も素敵な空想の世界に連れて行ってくれます。
最初の方は「え!?」と驚きの多かった反応も、何話か読んでいるうちにさとうくんワールドに引き込まれ、展開を自然に受け入れるようになるのが面白いところ。
「は~」「いいな~」「いってみたい」のような反応に変わっていきます。
でも、どんな言葉で紹介してもきっとこの絵本の魅力を伝えることは難しいと思います。
ぜひ実際に絵と文章が溶け合った、さとうくんの世界に触れてみてください。
きっといつの間にかさとうくんの世界の住人になっていると思います。
『うさぎのさとうくん』のおすすめの読み方
- 余分なことは言わず余韻を楽しむ
落ち着いた声でゆっくりと読んでいけば、それだけでこの世界の魅力は伝わります。
1話毎の終わりに頭の中が空想でいっぱいになるような素敵な余韻がこの文章にはあります。
なので、解説や疑問など野暮な言葉は付け足さず、「そうだね~」「やってみたいね」などの軽い共感くらいにして、ゆっくりと余韻を楽しみ、次の話に進みましょう。
ぜひ自分の読み方を編み出してみてください。
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