へんかしらそうかしら(4歳~)

絵本

作:内田麟太郎 絵:高部晴市 出版:すずき出版

カボチャやバッター、腕時計。

よく耳にする言葉なのに、この絵本ではなんだか変。

言葉と絵の変なハーモニーで大笑い必至の絵本です。

あらすじ

かぼ茶を飲んでいるカボチャ。

変かしら、そうかしら。

バッターをしているバッタ。

変かしら、そうかしら。

二つのたんこぶがあるフタコブラクダ。

変かしら、そうかしら。

まだまだ出てくる変なもの・・・。

『へんかしらそうかしら』の素敵なところ

  • 別々の言葉が繋がる面白さ
  • インパクトが大きく伝わりやすい絵
  • 「へんかしらそうかしら」のテンポの良いリズム

この絵本は言葉遊び絵本です。

普段当たり前のように使っている言葉に隠れている、別の言葉に気付かせてくれます。

バッターとバッタ。

ラクダのフタコブと二つのたんこぶ。

雲と蜘蛛。

など、違う意味で取ると面白い言葉のオンパレード。

読み進めるたび、自分の言葉の世界が広がっていきます。

普段の当たり前が気持ちよく、解きほぐされていくのです。

また、これがインパクトの大きな絵で表現されているのも、この絵本のとっても面白いところです。

どんな言葉よりも、その変さや面白さが伝わります。

ただ、一言「バッター」や「ふたこぶらくだ」という、なんの説明もない単語とともに現れる絵は、それだけで変なことがダイレクトに伝わってくるのです。

それ故に、見た瞬間に「えー!?」「蜘蛛になってる!?」と驚きと大笑い。

まるで、大喜利を見ているような雰囲気になりました。

そして、忘れてはいけないのが「へんかしらそうかしら」という決まり文句。

ひとしきり笑った後の、「へんかしらそうかしら」で仕切り直し。

次のページにいき、そこでも大笑い・・・。

と、テンポよく次の笑いへと進んでいきます。

これにより笑いが全く途絶えず、ノンストップで進んでいくのです。

強烈過ぎる、絵と言葉のコンビネーションで大笑いさせてくれる。

言葉の面白さ、幅広さが伝わってくる言葉遊び絵本です。

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