たいようまつり(3歳~)

絵本

作:風木一人 絵:西村敏雄 出版:イーストプレス

太陽はいつも一つだと思っていませんか?

太陽祭りの日は違うんです。

色んな太陽が一堂に会するお祭りなのですから!

あらすじ

今日は太陽祭りの日。

一番目の太陽が山から登ってきました。

二番目の太陽は海から。

三番目は髭が生え、四番目は足があります。

あっちから、こっちから太陽が集まり、太陽祭りが始まります。

歌を歌って踊っていると、月も顔を出しました。

そこで仲間に入れてげることに。

今度は雲がやってきた。

太陽祭りだと伝えると、雲たちは去っていった。

くもくも祭りと勘違いしたらしい。

歌って、遊んで、明るい太陽祭りは続いていきます。

『たいようまつり』の素敵なところ

  • 個性的な太陽が大集合
  • 昼間にお月様が見える謎の理由がわかる
  • 楽しそうだけどちょっと困る太陽祭り

太陽祭りでは、たくさんの太陽が集まってきます。

みんな太陽は一つだと思っているので、二つ目が登って来た時点で驚いているのに、出てくる太陽の個性的な姿にさらに驚かされてしまいます。

髭が生え、足が出て、手が出て、サングラスをかけて・・・。

と、もうみんなやりたい放題。

そのたびに「ひげー!」、「手が生えてる!」「こっちは足!」と子どもたちも大忙し。

息つく暇もなく、驚きと笑いのオンパレード。

こっちも祭りみたいです。

そうこうしているうちに集まった太陽は合計八個。

太陽祭りが始まります。

楽しそうに太陽たちが踊っていると、月もうっかり顔を出し、仲間に入ってしまいます。

それを見て、「だから、夜じゃないのにお月さまがいるのか」と納得。

昼間のお月さまは太陽と遊びに出てきているみたいです。

さらには雲も現れて、くもくも祭りと勘違い。

その姿を見て「曇りはくもくも祭りだね」とまた納得。

実は身近に開かれているみたいです。

そんな太陽祭りですが、楽しそうだけど困ったことも。

一個でも眩しく暑い太陽が、八個もあったらさあ大変。

子どもたちも心配が絶えません。

おしくらを始めると「暑い暑い!夏よ暑くなっちゃうよ!」、「眩しすぎるでしょー!」と楽しみつつも現実的な心配をしています。

そんな子どもの気持ちを代弁してくれる、絵本の中の最後の一言が素敵です。

たくさんの太陽が一堂に会する太陽祭り。

とっても明るく楽しそうだけど、本当に起こったら困ってしまうお祭りです。

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