作:風木一人 絵:西村敏雄 出版:イースト・プレス
太陽はいつも一つだと思っていませんか?
太陽祭りの日は違うんです。
色んな太陽が一堂に会するお祭りなのですから!
あらすじ
今日は太陽祭りの日。
一番目の太陽が山から登ってきました。
二番目の太陽は海から。
三番目は髭が生え、四番目は足があります。
あっちから、こっちから太陽が集まり、太陽祭りが始まります。
歌を歌って踊っていると、月も顔を出しました。
そこで仲間に入れてげることに。
今度は雲がやってきた。
太陽祭りだと伝えると、雲たちは去っていった。
くもくも祭りと勘違いしたらしい。
歌って、遊んで、明るい太陽祭りは続いていきます。
『たいようまつり』の素敵なところ
- 個性的な太陽が大集合
- 昼間にお月様が見える謎の理由がわかる
- 楽しそうだけどちょっと困る太陽祭り
太陽祭りでは、たくさんの太陽が集まってきます。
みんな太陽は一つだと思っているので、二つ目が登って来た時点で驚いているのに、出てくる太陽の個性的な姿にさらに驚かされてしまいます。
髭が生え、足が出て、手が出て、サングラスをかけて・・・。
と、もうみんなやりたい放題。
そのたびに「ひげー!」、「手が生えてる!」「こっちは足!」と子どもたちも大忙し。
息つく暇もなく、驚きと笑いのオンパレード。
こっちも祭りみたいです。
そうこうしているうちに集まった太陽は合計八個。
太陽祭りが始まります。
楽しそうに太陽たちが踊っていると、月もうっかり顔を出し、仲間に入ってしまいます。
それを見て、「だから、夜じゃないのにお月さまがいるのか」と納得。
昼間のお月さまは太陽と遊びに出てきているみたいです。
さらには雲も現れて、くもくも祭りと勘違い。
その姿を見て「曇りはくもくも祭りだね」とまた納得。
実は身近に開かれているみたいです。
そんな太陽祭りですが、楽しそうだけど困ったことも。
一個でも眩しく暑い太陽が、八個もあったらさあ大変。
子どもたちも心配が絶えません。
おしくらを始めると「暑い暑い!夏よ暑くなっちゃうよ!」、「眩しすぎるでしょー!」と楽しみつつも現実的な心配をしています。
そんな子どもの気持ちを代弁してくれる、絵本の中の最後の一言が素敵です。
たくさんの太陽が一堂に会する太陽祭り。
とっても明るく楽しそうだけど、本当に起こったら困ってしまうお祭りです。
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