作:山岡ひかる 出版:くもん出版
色々な料理に変身するいろいろたまご。
茹でたり、焼いたり、かき混ぜたり。
今日はどんな料理に変身するのでしょう。
あらすじ
形のそっくりな5個の卵。
一体何になるのでしょう。
鍋で茹でられると・・・。
つやつやつるりんゆで卵。
フライパンで焼かれると・・・。
ぷるぷるぷるるん目玉焼き。
混ぜた後に焼かれると・・・。
ふんわりオムレツふーわふわ。
次はなにになるのでしょう。
『いろいろたまご』の素敵なところ
- わかりやすくてリズム感のいい繰り返し
- よく知っている卵料理の数々
- 一緒に言いたくなる擬音
この絵本は「たまごよ たまご なにになる?」の問いかけと、「なったよ なった つやつやつるりんゆで卵」のように料理をされて出来上がるという、繰り返しで出来ています。
これが「次はなにになるんだろう?」という、わかりやすいワクワク感へ繋がっているのです。
また、リズム感がよくて、何回でも聞きたくなるのも素敵なところです。
そんな繰り返しの中で出てくる数々の料理は、どれもよく知っているものばかり。
ゆで卵、目玉焼き、オムレツ・・・。
きっと大好きなものもあるでしょう。
出てくるたびに、「これ好き!」「朝、食べたよ!」「食べた~い!」など様々な声が上がります。
少し大きな子は、料理法を見て、何の料理になるのか予想することも楽しんでいました。
さらに、この絵本では擬音がたくさん使われます。
茹でる時には「ちゃっぷん ごとごと ぐーつぐつ」
焼く時には「ぱっかん するるん じゅーじゅーじゅー」
など、小さい子でもわかりやすく、真似もしやすい擬音ばかり。
言葉をしゃべり始めた子でも、直感的にわかり、楽しめるようになっているのです。
もちろんしゃべれるようになった子も、語感とリズムの気持ちよさに楽しそうに読んでいたり、字の読めない子でも、すっかり覚えてしまっていたりするのですが。
気持ちいいリズム感で身近な卵料理がたくさん出てくる。
小さい子も大きい子も思い切り楽しめる、懐の深い料理絵本です。
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