作:中川ひろたか 出版:小学館
ピカピカでドキドキの小学1年生。
浮足立つけど、ちょっぴり不安・・・。
そんな小学生を元気いっぱいに応援してくれる絵本です。
あらすじ
ぼくたち、光り輝く小学一年生。
2年生はにんじんぼうず。
3年生はさといもぼうず。
4年生、5年生、6年生は・・・。
ぼくたち1年生はいきいきぼうず。
いけいけゴーゴー1年生。
私たち、一番小さい小学1年生。
2年生はにわとりか。
3年生はサルかもね。
4年生、5年生、6年生は・・・。
私たち1年生はいかしてる。
でも、ちょっぴり不安な心。
生まれて初めてのことばかり。
そんな時・・・。
『いけいけしょうがくいちねんせい』の素敵なところ
- 小学1年生の応援歌
- 上級生の未知感がわかりやすく表現されている
- でも、助けになってくれるのは・・・
ワクワクとドキドキが入り混じった小学1年生。
希望でいっぱいの子。
不安でいっぱいの子。
色々な子がいると思います。
この絵本は色々な思いを抱える子、全ての応援歌になっているのが素敵なところ。
希望を明るく楽しくさらに盛り上げ、不安には寄り添って希望を示してくれています。
読めばきっと、気持ちが明るく軽くなるでしょう。
この絵本のもう一つ面白いと思った所が、上級生の描き方です。
それはまるで未知の生物に出会ったみたいな描き方。
男子は食べ物に、女子は動物に見立てられてしまいます。
でも、その感じがなんだかわかるのが不思議な感じ。
確かに、1年生から見る上級生は、大き過ぎて、頭もよすぎて、まるで同じ人間じゃないみたいに見えたりします。
それはまさに未知との遭遇。
その時の気持ちが、とてもよく表現されているのです。
新しい環境、新しい出会いの中で、楽しい小学1年生も不安になり、時には涙することもあるでしょう。
そんな時、手を差し伸べて、安心させてくれるのが誰なのかも、この絵本は伝えてくれます。
これを見たら、きっと不安な気持ちも和らぐのではないでしょうか。
1年生ならではのワクワクとドキドキが詰った。
新1年生の気持ちを盛り上げてくれる応援歌絵本です。
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