ありがとうございます(4歳~)

絵本

作:塚本やすし 出版:富山房インターナショナル

感謝の言葉「ありがとうございます」。

でも、忘れがちでもある言葉。

特に、当たり前のことに対しては・・・。

あらすじ

おじいちゃんが「ありがとうをたくさん言うと、気持ちがよくなるよ」と言っていた。

なので、ぼくは今日一日、ありがとうをたくさん言おうと思いました。

朝が来てありがとう。

小鳥さんありがとう。

太陽さんありがとう。

朝ごはんありがとう。

うんちが出てありがとう。

歯ブラシさんありがとう。

タオルさんありがとう。

行ってきます!でありがとう。

散歩をしてありがとう。

スズメさんありがとう。

お花さんありがとう。

子犬さんありがとう・・・。

まだまだ、たくさんのありがとうが一日の中には詰まっています。

『ありがとうございます』の素敵なところ

  • なんでありがとうなのか考えさせてくれる
  • 当たり前って、実は当たり前じゃない
  • ありがとうの素敵なパワー

この絵本では、本当にたくさんのありがとうが出てきます。

朝起きてから、夜寝るまでの全てのことへ一個一個ありがとうを言って行きます。

朝ごはん、「行ってきます!」、顔を拭くタオル。

いつもは意識していないことへも、ありがとうを言ってみます。

すると、自然と「なんでありがとうなんだろう?」と疑問が湧いてくるのです。

深く考えてみると、そこにはたくさんの人や物が影響していることがわかります。

朝ごはんは作ってくれる人がいて、食べ物があるから出てきます。

「行ってきます!」は、見送ってくれる人がいたり、行くところがあるから出てくる言葉。

タオルは、作ってくれる人、売ってくれる人、家に用意し洗濯してくれている人がいるから、気持ちよく使えます。

そんな風に、ありがとうの理由を考えていくと、当たり前なんてないことにも気付かされるのです。

色々な助けを借りて、労力を使って、様々な流れを経て、今自分の前にあるのだと。

それはとてもすごいことで、恵まれていることなのだと。

そう考えると、生活の中の様々なものの見方が変わってくるでしょう。

そういった気付きをくれるのが、この絵本のとても素敵なところだと思います。

そして、「ありがとう」をたくさん言うようになると、ある変化が起こります。

それは、自分も周りも気持ちがよくなるということ。

言う人も、言われる人も、心が温かくなる。

そんな「ありがとう」の持つパワーを、感じさせてくれるのです。

一日の中のありがとうが、たくさんたくさん描かれる。

自分もいろんなことに、ありがとうを言いたくなる絵本です。

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