ま、いっか!(3歳~)

絵本

作:サトシン 絵:ドーリー 出版:えほんの杜 

人生色々なことがあります。

困ったこともたくさん起こります。

そんな時の合言葉は「ま、いっか!」

この合言葉を唱えれば大抵のことはなんとかなる・・・はず。

あらすじ

目覚まし時計の音でテキトーさんは目を覚ましました。

なんと、時計の時刻は会社に行く時間です。

でも、テキトーさんはこう思いました。

「ま、いっか!」

でも、会社には行かないといけないので準備をします。

ネクタイがこんがらがったり、飼い犬のパピーに間違えてキャットフードをあげてしまったり、バスを降りそこなったり。

色々ありましたが「ま、いっか!」

そのままバスに乗り続け、海まで来たところでようやくバスを降りました。

海へ駆け出すと足がもつれて、ばっしゃーん。

全身びしょぬれになってしまいました。

しょうがないから服を脱ぎ捨て泳ぐことに。

そして、楽しく泳ぎ終わった時、服が沖まで流されていることに気が付きました。

財布も全部流され、バスに乗ることも出来ません。

でも、テキトーさんは「ま、いっか!」

歩いて会社まで行くことにしたのです。

テキトーさんは会社へたどり着けるのでしょうか。

そして、大遅刻のテキトーさんは一体何と言われるのでしょうか。

『ま、いっか!』の素敵なところ

  • 伝染していく「ま、いっか!」
  • 圧倒的なポジティブシンキング
  • お約束だけど鉄板のオチ

最初の方はテキトーさんが「ま、いっか!」と言うと「よくないよ!」と返してくる子が多いのですが、読んでいくうちに次第に伝染していく「ま、いっか!」

「え~」と言いつつも「ま、いっか!」が増えてきます。

そして、徐々にテキトーさんの考え方に賛同する子も増えてきます。

テキトーさんの考え方はポジティブシンキング。

困ったことが起こっても、全部ポジティブにとらえて楽しんでしまいます。

「キャットフードをあげちゃったけど、美味しそうに食べてるからいっか」

「バスに乗れなくても、歩いていればいつかは着くよね」

などなど、理由付けがとってもポジティブです。

不思議なことに、子どもたちも「ま、いっか!」と言っているうちに、最初は「ダメでしょ」と言ったいたことにも「そうだよねー」と共感するようになってくるのです。

そんなこんなでテキトーさんの一日の終わりはお約束の鉄板オチで終わるのですが、伝統芸だけあって「え~!?」としっかり盛り上がって笑い声とともに終わります。

大人も子どもも読んでいると心が軽くなる絵本です。

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