はたらくくるま みちをつくる(3歳~)

絵本

作:こもりまこと 出版:教育画劇

重厚でかっこいい重機たち。

協力して道を作る様子が、リアルに描かれます。

本当に動いているような、大迫力の仕掛けがたまらない絵本です。

あらすじ

おいらはブルドーザー。

さぁ、仕事を始めるぞ。

地面を押して、削って切り開く。

ぼくはホイールローダー。

土をすくって素早く積み込む。

ぼくはダンプトラック。

土を運ぶのは任せて。

さらに、ショベルにモーターグレーダー、クレーン車も活躍します。

『はたらくくるま みちをつくる』の素敵なところ

  • 細部まで描き込まれた重機
  • 本当に動いているような仕掛け
  • 臨場感あふれる擬音

この絵本を見て、まず感じるのが重機の重厚さとかっこよさでしょう。

それは細部まで、リアルに描き込まれているからだと思います。

ネジの一本一本、シャフト、土の汚れ・・・。

そのどれもが、重機独特のかっこよさと存在感を感じさせてくれます。

それだけでもかっこいいのに、この絵本では仕掛けまで用意されています。

それは折り込まれたページを開くという単純なもの。

ですが、その効果は絶大で、

ブルドーザーは、土を押して、削る。

ホイールローダーは、すくった土を、ダンプに積む。

クレーン車は、鉄骨を吊り上げて、伸びる。

など、その重機の特徴的な動きが、目の前で起きているように感じられるのです。

子どもたちの反応も、

「おー!!」

「すげー!」

「伸びてるよ!!!」

と、本物の重機を間近で見ているような興奮度です。

さらに臨場感を演出するのが、文章に散りばめられた擬音たち。

土を削る音、エンジン音、走行音・・・。

など、たくさんの擬音がふんだんに使われ、本当に動いているよう。

文章の半分くらいが擬音で出来ていると言っても、過言ではありません。

その音を聞いていると、自分が本当に工事現場に来たような感覚に陥るでしょう。

大迫力の絵、仕掛け、音を使って、本当に重機を見ているような感覚になれる。

重々しく、荒々しく、かっこいい車の絵本です。

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