作:こもりまこと 出版:教育画劇
重厚でかっこいい重機たち。
協力して道を作る様子が、リアルに描かれます。
本当に動いているような、大迫力の仕掛けがたまらない絵本です。
あらすじ
おいらはブルドーザー。
さぁ、仕事を始めるぞ。
地面を押して、削って切り開く。
ぼくはホイールローダー。
土をすくって素早く積み込む。
ぼくはダンプトラック。
土を運ぶのは任せて。
さらに、ショベルにモーターグレーダー、クレーン車も活躍します。
『はたらくくるま みちをつくる』の素敵なところ
- 細部まで描き込まれた重機
- 本当に動いているような仕掛け
- 臨場感あふれる擬音
この絵本を見て、まず感じるのが重機の重厚さとかっこよさでしょう。
それは細部まで、リアルに描き込まれているからだと思います。
ネジの一本一本、シャフト、土の汚れ・・・。
そのどれもが、重機独特のかっこよさと存在感を感じさせてくれます。
それだけでもかっこいいのに、この絵本では仕掛けまで用意されています。
それは折り込まれたページを開くという単純なもの。
ですが、その効果は絶大で、
ブルドーザーは、土を押して、削る。
ホイールローダーは、すくった土を、ダンプに積む。
クレーン車は、鉄骨を吊り上げて、伸びる。
など、その重機の特徴的な動きが、目の前で起きているように感じられるのです。
子どもたちの反応も、
「おー!!」
「すげー!」
「伸びてるよ!!!」
と、本物の重機を間近で見ているような興奮度です。
さらに臨場感を演出するのが、文章に散りばめられた擬音たち。
土を削る音、エンジン音、走行音・・・。
など、たくさんの擬音がふんだんに使われ、本当に動いているよう。
文章の半分くらいが擬音で出来ていると言っても、過言ではありません。
その音を聞いていると、自分が本当に工事現場に来たような感覚に陥るでしょう。
大迫力の絵、仕掛け、音を使って、本当に重機を見ているような感覚になれる。
重々しく、荒々しく、かっこいい車の絵本です。
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