お元気様です!
先日、ゼノブレイド3というゲームをしていて、本気で涙を流しました・・・。
登る保育士ホイクライマーです。
心の底から、感情を揺さぶられるゲームって本当にいいですよね!
さて、今回はいい絵本とよくない絵本についてです。
この前、
「最近、子ども向けと見せかけて、大人にとって感動する絵本が増えている」
という言葉を耳にしました。
「絵本を選ぶときに、誰をターゲットにしているか気をつけましょう」とも。
では、子どもにとって、いい絵本とよくない絵本があるのでしょうか?
ぼくは、
そうではない
と思っています。
なぜなら、好みは人それぞれだから。
名作だから、誰でも大好きな絵本になるわけではありません。
逆に、ほとんど知られていなくても、自分にとってかけがえのない絵本もあるでしょう。
保護者の話などを聞いていると、「絵本選びが難しい」という声をよく聞きます。
「いい絵本を教えてください」という声もよくあります。
そんな悩みを持つ人や、「いい絵本ってなんだろう?」と感じた人には、視野を広げるきっかけになると思うので、ぜひこの記事を読んでみてください。
いい絵本ってどんな絵本?
まずはいい絵本って、どんな絵本なのか考えてみましょう。
語り継がれる名作でしょうか?
それともベストセラーや話題の絵本でしょうか?
それらはもちろん魅力的です。
長く親しまれて来たり、注目されるのには理由があります。
子どもが夢中になる仕掛け、リズム、色使い・・・。
でも、ぼくがいい絵本に一番大切だと思うことは、
その絵本を読む子どもが気に入るかどうか
だと思います。
絵本は理屈ではなく、感情で読むものです。
- 自分のフィーリングに合う。
- その時の、悩みや悲しい気持ちに寄り添ってくれた。
- その絵を見ているだけで安心する。
- 開くたびに、冒険に出かけられる。
など、自分の心にカチッとはまるものがあった時、大切な絵本になっていきます。
また、その絵本にまつわる環境も大きな影響を与えます。
- 大好きな人がくれた。
- 大切な人に何度も読んでもらった。
- 初めて一人で読むことが出来た。
そんな思い出も、絵本の持つ魅力になってしまうのです。
よくない絵本ってどんな絵本?
次はよくない絵本についても考えてみましょう。
売ること優先の商業的な絵本?
冒頭で述べた、子どもと見せかけて、大人がターゲットの絵本?
戦争や虐待を題材にしたショッキングな絵本?
ぼくは、
よくない絵本は無い
と思っています。
それは、どんなに人気の少ない絵本でも、それを大切にしている読者がきっといるからです。
そういう人が一人でもいれば、その絵本は「いい絵本」になるのです。
大人は理屈で絵本を見がちです。
でも、感情で見る子どもたちにとっては、「いい絵本」か「よくない絵本」かは関係ありません。
好きかどうか
だけなのです。
もちろん、売れない絵本はたくさんあるでしょう。
見せる時期に気を付けた方がいい絵本もあります。
しかし、子どもの目線に立った時に、「よくない絵本」は無いと思います。
じゃあ、どうやって絵本を選ぶの?
こうやって見てみると、「いい絵本」を選ぶのって難しそうですよね。
そうなんです。
理屈で「いい絵本」を選ぶのって難しいんです。
だから、感情で選んでいきましょう。
読んであげたい絵本を選ぶときは、
「面白そう!」
「きれい!」
「これを読んであげたいな!」
そんな単純な気持ちで選んだらいいと思います。
子どもが読みたい絵本を選ぶときは、子どもの直感に従いましょう。
結構、その年齢に合った絵本や、季節に合った絵本選びに悩む人がいます。
それを楽しみながら考慮出来るのならいいのですが、気にするあまり絵本選びが楽しくなくなってしまっては本末転倒です。
まずは、子どもも大人も、
「面白そう!」
を大切にしていきましょう。
当たることもあれば、外れることもあります。
外れたと思ったら、後々になってお気に入りになることもあります。
絵本の世界は無限大です。
正直、一冊ずつ吟味していたら、いくら時間があっても足りません。
気楽に選んでいきましょう。
選ぶときの注意点はある
ただ、もちろん気を付けないといけないことはあります。
一つ目は、ある程度、読む子どもの発達に合ったものを選ぶことです。
理解度など、その子によって違います。
どれくらいの文章を聞いていられるかも違います。
多少ずれていても、読む時にフォローしたりすれば、そこまで気にする必要はありません。
ですが、明らかに発達とずれている絵本を選ぶと、十分に楽しめない可能性は高くなってしまいます。
二つ目は、戦争や虐待など、デリケートなものやショッキングなものは、とても気を付けて選ぶ必要があるということです。
子どもにとって、平和な常識を覆してしまう力を持っています。
もちろん、知らなくてはいけない大切なことでもあります。
ただ、子どもの理解力が十分でない時に、配慮やフォローなく読んでしまうと、ただ恐怖を植え付けるだけになってしまうこともあります。
以前、保育園で、年長クラスに原爆の絵本を読んだ先生がいました。
そのクラスの中に、感受性が高い子がいて、その子がしばらく毎晩に悪夢にうなされ起きるという出来事が起こったこともありました。
絵本から学びを得られる状態の子どもに読む分には、とても大切な体験へ繋がりますが、読む時にはかなり注意が必要でもあります。
絵本って高い!~図書館のすすめ~
さて、「気軽に選んだらいい」と言われても、絵本って結構高い!
気の向くままに買っていたら、お金がいくらあっても足りません。
そんな時におススメしたいのが、図書館です。
子どもも大人も選び放題、読み放題です。
こんな天国のような施設があるでしょうか?
いや、ありません!
ぼくも、保育園で読む絵本を、毎週図書館で借りています。
保育園の絵本だけだと、どうしても同じものばかりになってしまい、子どももぼくも飽きてしまうからです。
もう、二年以上続けていますが、まだまだ行くたびに、
「こんな絵本があるんだ!?」
と、思わされるからすごい。
絵本の宇宙は無限に広がっていて、面白い絵本が毎週発掘されていきます。
その中で、特に気に入ったものは買って、いつでも読めるようにしています。
きっと、子どもと一緒に通っていると、何度も借りるお気に入りの絵本が出てくるでしょう。
そういう絵本や、図書館では手に入らない絵本を買っていけば、色々な絵本が読めて、経済的にも楽になるのではないでしょうか。
また、図書館に行くのであれば、子どもが選んだ絵本を借りるだけでなく、自分の選んだ絵本もぜひ借りてみてください。
子どもと自分の感性の似ている所、違う所がわかったり、単純に自分が「面白そう!」と思った絵本を読むのは楽しいので!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は「いい絵本」「よくない絵本」について考えてみました。
大人は理屈で考えがちですが、子どもはそんな小難しいことは考えていません。
読んでいる瞬間に「楽しい!」「好き!」と思えるかどうかです。
そして、「もう一回!」と、また開きたくなるかなのです。
なので、絵本を選ぶ人も、小難しいことは考えず、自分の「面白そう!」を信じて、色々な絵本を手に取ってみてください。
きっと、発想や世界の自由さに驚き、夢中になってしまうことでしょう。
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