手を繋ぎながら走るという、変わり鬼ごっこ。
自分一人で走るのとはまた違う、不自由だからこその面白さが味わえます。
走るのがしっかりと安定して、かつ、周りにも気を配れるようになってきたら、挑戦してみたい鬼ごっこ遊びです。
基本ルール
- 追いかける人(鬼)と逃げる人(子)を決める。
- 鬼が子を追いかけタッチする。
- 子はタッチされたら鬼と手を繋ぐ。
- 制限時間まで、生き残っていた子の勝ち。全員捕まえたら鬼の勝ち。
環境設定
場所:人数に合わせた丁度いい大きさのフィールド。
出来れば、芝生などの柔らかく、障害物がないところ。
このゲームは他の鬼ごっこよりも環境設定が大切です。
なぜなら、手を繋げば繋ぐほど、足が遅くなっていくからです。
フィールドを広くし過ぎると、後半鬼が絶対に追いつけなくなります。
また、普段より転びやすく、受け身も取りにくいので、転んでも比較的安全な環境設定も大切です。
特に、障害物は大きなケガに繋がるので気をつけましょう。
初級
形式:子どもvs子ども
制限時間:子どもの人数に合わせて(1~2分くらいが丁度いい)
ルール:
- 鬼チームは二人一組で手を繋ぐ。
- 鬼にタッチされた子は、指定の場所でゲームが終わるのを待つ。
- 制限時間内に全員タッチしたら鬼の勝ち。一人でも子が生き残っていたら子の勝ち。
進行
最初は手を繋いで走る感覚に慣れていきます。
まずは、二人組で手を繋いで、息を合わせて走れるようにしていきましょう。
チームを変える、バナナ鬼ごっこの復活ルールを導入するなど、色々なバリエーションでやってみると、楽しく手を繋いで走ることに慣れていけるかもしれません。
普段は平気でも、手を繋いでいると危ない動きもあるので、それもこのタイミングで伝えていきましょう。
例えば、
- ふざけて手を引っ張る(体勢を崩して転んだり、腕が抜ける可能性があります)
- 手を繋いでいる子と、別々の方向に走る(転んだり、ぶつかったり、腕が抜ける可能性があります)
- 一人で急に走る(転んだり、ぶつかったり、腕が抜ける可能性があります)
などが考えられます。
この段階で、一緒に走るためにはどうすればいいかを考えていけるようにしましょう。
中級
形式:子どもvs子ども
制限時間:子どもの人数に合わせて(2~3分くらいが丁度いい)
ルール:基本ルール
進行
手を繋ぎながら走るのに慣れてきたら、いよいよ基本ルールでやっていきます。
鬼にタッチされたら、どんどん手を繋いでいき、鬼は長くなっていきます。
そう、タッチすればするほど、走りにくくなっていくのです。
このいつもとは違う不自由さと、どんどん長くなっていく様子が手つなぎ鬼の面白さ。
勝ち負けは二の次にしても面白いのです。
発展
ただ、ここに勝ち負けを考えていくと、ゲーム性が大きく変わるのも手つなぎ鬼の魅力です。
タッチするほどに遅くなる性質上、普通に追いかけていては全員タッチすることは不可能です。
そこで重要なのが戦略とチームワークです。
- 自由なうちに速い人からタッチする
- 味方と連携して端に追い込む
- 長さを活かして壁を作る
など、最初から最後までのゲームを組み立てないと、鬼に勝ち目はありません。
これを考えていくと、一気にゲーム性が深まります。
実は鬼ごっこの中でも、一貫した戦略と作戦が必要なゲームでもあるのです。
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