作:なばたとしたか 出版:ロクリン社
よく昔話に出てくる小人。
実は身近なところにもたくさんいるようです。
思ったよりも不気味でかわいい小人たちの生態を覗いてみましょう。
あらすじ
ある朝、草むらの中から犬のガルシアが、小さな緑の全身タイツのようなものを見つけてきた。
じぃじに聞いてみると、クサマダラオオコビトの抜け殻だと教えてくれた。
みんな気付いていないけれど、世の中にはいろんなコビトが生息しているらしい。
じぃじは「こびとづかん」と書かれた本を貸してくれた。
早速、図鑑を頼りにコビトを探しに行くことにした。
黄色い花が好きなクサマダラオオコビト。
肉食で獰猛なリトルハナガシラ。
木と同化しているもクモドキオオコビト。
次々にコビトを見つけ出して捕まえることに成功した。
そして、家に帰るとコビトの入った虫かごをじぃじに見せた。
そのコビトたちを見て、じぃじの言った言葉とは。
このコビトたちは一体どうなるのでしょうか。
『こびとづかん』の素敵なところ
- おじさん顔の絶妙に気持ち悪いコビト
- 詳しく生態が描かれているので本当にいそう
- 他にも気になるコビトがたくさん
この絵本の主人公と言っても過言ではないコビト。
名前とは裏腹に、まるで全身タイツをはいたおじさんのような見た目をしています。
そんな見た目と地味にかわいい仕草のギャップに、なぜか段々かわいさを感じるようになってくるから不思議です。
また、づかんと名前がついているように、絵本の中で紹介されるコビトはその生態が詳細に設定されています。
その設定が妙にリアルで、探したらいそうな気がしてくるのです。
読んでから公園に行くと、絵本に忠実に探している子もいるので、いる気がしているみたいです。
この絵本では4種類のコビトが詳しく紹介されているのですが、ページの色々なところに他のコビトもいて、どんな生態かを想像する楽しみもあります。
読んでいると自分もコビト探しに出かけたくなる絵本です。
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