よかったねネッドくん(3歳~)

絵本

作:チューリップ 訳:やぎたよしこ 出版:偕成社

不幸なことは色々あるけれど、

見方によっては幸運かもしれません。

このお話は数々の不幸をものともしない、ポジティブなネッドくんの大冒険です。

あらすじ

ある日、ネッドくんに手紙が来た。

「びっくりパーティにいらっしゃい。」

でも大変!パーティは遠いフロリダでやるんだって。

友だちが飛行機を貸してくれたが、途中で爆発。

パラシュートがあったが、穴が開いていた。

落下地点に干し草があったが、尖ったくさかきが・・・。

と一難去ってまた一難。

ネッドくんは無事に会場に着けるのでしょうか。

『よかったねネッドくん』の素敵なところ

  • ページをめくるたびに事件が起きてハラハラドキドキ
  • わかりやすい繰り返しが、ハラハラドキドキ感をさらにアップ
  • 何が起きても「よかった」と思えるポジティブなネッドくん

この絵本は、ページをめくるたびに交互に「よかった」と「大変」が出てきます。

そのため、流れが段々わかってくると「よかったけど、どうなっちゃうんだろう」と見ている方はハラハラドキドキ。

それを切り抜けるたびにほっと一息。

しかし、また「大変」な展開がと息をつかせてくれません。

展開とともに文章の「よかった!」と「でも大変!」という繰り返しもわかりやすい、かつ、ハラハラドキドキ感を盛り上げてくれます。

読んでいると次第に子どもたちの口からも「よかった~」と出てきます。

そんな「大変」を切り抜けていくネッドくん。

諦めず、何が起きてもすぐに前を向いてどんどん進んでいきます。

自然と子どもたちの口からも「すごい!」「がんばれ!」という言葉が。

ポジティブで能動的なネッドくんは魅力的なようです。

「よかった」と「大変」は表裏一体、諦めずに前を向いて進む大切さを感じさせてくれる絵本です。

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