作:チューリップ 訳:やぎたよしこ 出版:偕成社
不幸なことは色々あるけれど、
見方によっては幸運かもしれません。
このお話は数々の不幸をものともしない、ポジティブなネッドくんの大冒険です。
あらすじ
ある日、ネッドくんに手紙が来た。
「びっくりパーティにいらっしゃい。」
でも大変!パーティは遠いフロリダでやるんだって。
友だちが飛行機を貸してくれたが、途中で爆発。
パラシュートがあったが、穴が開いていた。
落下地点に干し草があったが、尖ったくさかきが・・・。
と一難去ってまた一難。
ネッドくんは無事に会場に着けるのでしょうか。
『よかったねネッドくん』の素敵なところ
- ページをめくるたびに事件が起きてハラハラドキドキ
- わかりやすい繰り返しが、ハラハラドキドキ感をさらにアップ
- 何が起きても「よかった」と思えるポジティブなネッドくん
この絵本は、ページをめくるたびに交互に「よかった」と「大変」が出てきます。
そのため、流れが段々わかってくると「よかったけど、どうなっちゃうんだろう」と見ている方はハラハラドキドキ。
それを切り抜けるたびにほっと一息。
しかし、また「大変」な展開がと息をつかせてくれません。
展開とともに文章の「よかった!」と「でも大変!」という繰り返しもわかりやすい、かつ、ハラハラドキドキ感を盛り上げてくれます。
読んでいると次第に子どもたちの口からも「よかった~」と出てきます。
そんな「大変」を切り抜けていくネッドくん。
諦めず、何が起きてもすぐに前を向いてどんどん進んでいきます。
自然と子どもたちの口からも「すごい!」「がんばれ!」という言葉が。
ポジティブで能動的なネッドくんは魅力的なようです。
「よかった」と「大変」は表裏一体、諦めずに前を向いて進む大切さを感じさせてくれる絵本です。
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