お元気様です!
登る保育士ホイクライマーです。
ここのところ、保護者の方や他の先生から、「読み聞かせが苦手」「上手く出来ない」という声をたびたびもらいます。
どうやら、世間でも読み聞かせが苦手な方は多いみたい。
そこで、今回は、毎日のように読み聞かせをしている保育士の目線から、読み聞かせをする時のコツをお伝えしようと思います。
とはいっても、読み聞かせを「辛い」「苦手」という方には、その原因があるはずです。
なので、まずは「辛い」「苦手」の原因を考え、改善していくところから始めましょう。
「絵本を読んでいても楽しくない」
「何回も同じ絵本で飽きてきたな」
「毎日の絵本の時間がつらい」
と、考えている人にはきっと参考になるので、ぜひ楽しんでいってください。
それではいってみましょう!
楽しく読むために、辛いことを解消していく
大前提として、読んでいる人も楽しむことが大切です。
上手く読むよりも、楽しんで読んでいれば、子どもも楽しく夢中になります。
どれだけ棒読みでも、その時間を楽しいと思っていれば、その空気感が絵本を楽しいものにしてくれるのです。
なので、まずは技術的なところよりも、気持ちが大切です。
こんなことを言うと、
「そんなことはわかっている!でも、楽しさを感じないから困っているんじゃないか!」
そんな声が聞こえてきそうです。
その気持ちもわかります。
ぼくも、最初から読み聞かせがこんなに好きだった訳でもありませんし、読み聞かせが楽しく感じない時もあります。
そこで大切なのは、楽しむために辛いところを解消すること。
日々の生活の中で絵本を読むというのは、けっこう大変なことです。
一日に読む時間は少しでも、積み重なっていくと重荷になることも少なくありません。
重荷を感じ、義務的にする読み聞かせ程、大人も子どもも楽しくないことはないでしょう。
ということで、読み方を考える前に、辛いと思っていることを、一つずつ解消していきましょう。
時間に追われて辛い
時間がない中での読み聞かせは、辛いですよね。
読みながらも、「次は洗濯して・・・」と、その後の予定を考えてしまいます。
ページの途中で、子どもが止めようものならイライラ・・・。
そんな時は、絵本の時間を決めて、スケジュールに組み込んでしまいましょう。
例えば、「お風呂上りから、10分間」「寝る準備が出来てから15分間」など、自分の中で決めてしまうのです。
最初からそういう予定であれば、結構心に余裕が出来ます。
「いつまでかかるかわからない」と考えるより、「終わりの時間が決まっている」と考えた方が、気持ちが楽なのです。
この決めた時間は、覚悟を決めて、絵本に全力を注ぎましょう。
頭を空っぽにして、絵本に集中すると、子どもと一緒に新たな楽しみが見えてくるかもしれません。
読む絵本の種類が少なくて辛い
絵本は中々高い買い物です。
1冊1000~1500円と、そんなにホイホイ買ってもいられません。
そうなってくると起こるのが、毎日同じ絵本問題。
子どもは毎日同じ絵本でも、お気に入りがあれば楽しめます。
しかし、大人はそうはいきません。
確実に飽きます。
飽きると、読み方も雑になってきます。
ぼくもそうでした。
小規模園だと、絵本の数も紙芝居の数も少なく、無限ループに陥ります。
そこで、おススメなのが図書館です。
無料で、多種多様な絵本と出会えます。
まさにパラダイス!
絵本を敬遠していた人ほど、そのバリエーションに驚くと思います。
子どもが好きな絵本も見つかるでしょうし、大人が面白いと思う絵本も見つかることと思います。
毎日、違う絵本を読めるだけで、絵本の時間がとても楽しくなるのです。
毎日読まないといけないのが辛い
真面目な方ほど、重荷になりやすいのが読み聞かせです。
「絵本は教育にいい」
「毎日読みかせていくことが大切」
そんな思いで、義務化していってしまうのです。
でも、絵本は楽しい時間を一緒に過ごすためのツールであって、義務化して辛い思いをしてまで読むものではないと思います。
それならば、読み聞かせの時間で、大人も一緒に楽しめることをしたほうが、子どものためにもなるでしょう。
毎日、絶対やらないといけないことなんてありません。
余裕がない時はパスを使いましょう。
「絶対やらなければ」という気持ちがなくなるだけで、結構楽になるはずです。
ただ、パスをする時は、子どもにきちんと理由を説明してあげてください。
「どうしてもやらないといけない仕事がある」
「疲れすぎてエネルギーが切れてしまった」
など、パスの許可をもらうことは大切です。
きちんと話せば、結構わかってくれると思いますよ。
最後まで見せるのが辛い
これは小さい子に多い悩みかもしれません。
どんどんページをめくったり、急にページを戻したり、途中で違う絵本に変えたり。
それでも、「最後まで見せないと」と、頑張って読むは辛いですよね。
そんな時は、最後まで見せるのを諦めましょう。
子どもは気まぐれです。
最後まで見てくれたラッキーくらいに考え、開いたページに描いてある絵を見ながらおしゃべりしましょう。
そのうち、最後まで見るようになるので、そこまで心配しなくて大丈夫です。
話の筋が繋がっていなくても、「ウサギさんだ」「今度はワンワン出てきたね」など、ぶつ切りでも十分楽しめます。
「もう一回読んで」が辛い
子どもの、「同じ絵本無限ループ」・・・。
辛いですよね。
わかります・・・。
でも、目をキラキラさせながら「もう一回」と言われると、ものすごく断りづらい。
そんな時は、先回りして「これ読んだら、違う絵本もよみたいな~」と伝えましょう。
もし、それでも「もう一回」と言われたら、「これで最後でいい?」と、先に了解を得てしまいましょう。
それでもダメなら、最終手段「力尽きたふり」をするしかありません。
そっと倒れて、しわがれ声で「何回も読み過ぎて、この絵本を読む力がなくなりました・・・」と、もう読めないことをアピールしましょう。
子どもはきっと、あなたの背中に喜んで乗ってくるでしょう。
そして、「もう一回」はうやむやになるはずです。
こうなったらこちらのもの、「今度はこれ読もうか?」と、違う絵本に誘導してしまいましょう。
1人で全部やらなくてはいけなくて辛い
パートナーの協力を得られずに、家事も育児もワンオペでやらないといけないのは、かなり大変だと思います。
そんな中、寝る前の読み聞かせまでしようとなったら、かなりの負担になると思います。
もちろん、絵本を読み聞かせることが息抜きになったり、その方が子どもの寝つきがいいなど、プラスに働いてくれることもあります。
しかし、ただただ負担になっているのであれば、毎日の読み聞かせなどしなくていいと思います。
それこそ、休みの日などゆっくり時間を取れる日に、一緒に読めれば十分です。
心の余裕を削ってまで、読む必要はありません。
その分を、子どもに対する心の余裕として使ってあげた方が、子どもにも大人にも幸せだと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、「絵本を上手に読む」以前の、「絵本を楽しいと感じる」ために、辛さを解消する方法をお伝えしていきました。
「子どもの教育のために読む」というスタンスだと、きっと大人が辛くなってしまうでしょう。
同時に、子どもにとっても絵本の魅力が減ってしまうと思います。
ぜひ、辛さの原因を考え解消して、子どもと一緒に絵本を楽しんでみてください。
それでも、楽しさがわからなければ、絵本にこだわる必要はありません。
子どもと一緒に、楽しいと思える時間を過ごせる手段を見つけてください。
あくまで、絵本はツールだということを忘れないでください。
一番大切なのは「子どもと一緒に楽しむこと」なのですから。
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