ぷっぺと銭湯おとうさん(4歳~)

絵本

作:よしながこうたく 出版:好学社

普段は中々実感できないお父さんのすごさ。

もしかしたらすごい特技を隠し持っているかもしれません。

隠す物のない銭湯では、すごいところが見られるかも・・・。

あらすじ

ぷっぺはお父さんに連れられて、初めて銭湯にやってきました。

銭湯に入ると、ぷっぺの友だちも来ていました。

泡風呂にいたのはスカンクの友だちでした。

この泡はスカンク父さんのおならで出来ていたのでした。

電気風呂には電気ウナギの友だちがいました。

ここの電気は電気ウナギ父さんが出していました。

水風呂にはシロクマ、打たせ湯にはライオンとそれぞれの父さんの姿を目の当たりにしたぷっぺ。

お父さんのいる風呂に戻り、「すごいことをしてほしい」とねだりました。

中々重い腰を上げないぷっぺのお父さんでしたが、そのしつこさに負け必殺技を見せることに。

ぷっぺのお父さんの必殺技とは一体!?

そしてぷっぺ親子はなんの生き物なのでしょう。

『ぷっぺと銭湯おとうさん』の素敵なところ

  • 見ているだけで楽しい描き込まれた絵
  • 出てくる生き物の豆知識がわかる
  • 自分の父さんのすごいところを考えるきっかけになる

独特のタッチで描かれる世界観は見ている人を惹きつけて離しません。

勢いや迫力だけでなく、その後ろに細かく描き込まれた遊び心がたまりません。

スカンクの泡風呂には小さなゾウが入っているのですが、自分で鼻を結び匂い対策をしています。

そして、こっそり置いてある泡風呂の効能が書いてある看板には「ゾウのはなこり」とあります。

そんな遊び心が前ページに散りばめられています。

また、物語の中で描かれるだけでなく、ページの端にその動物の豆知識も載っています。

電気ウナギなどあまり馴染みのない生き物の豆知識には「へー!どうなんだ!」など、関心を示す子も多いです。

お話を通して色々なお父さんの姿を見たからか、読み終わった後、「僕のお父さんはね」と自分のお父さんの話をしたくなるのも素敵なところです。

「いつもは○○だけど、○○の時は優しいんだよ」など、お父さんのことを大好きなのだなとわかる話がたくさん出てきました。

そんな、面白く笑いが絶えませんが、読んだ後に自分のお父さんの話がしたくなる。

そんな絵本です。

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