おひさまさんさんおはようさん(1歳~)

絵本

作:なかじまかおり 出版:岩崎書店

ニコニコ笑顔のかわいいお日さま

でも、雲がかかり雨が降り出してしまいます。

そこに風が吹いて・・・と、移り変わっていく空模様に、空を眺めたくなる絵本です。

あらすじ

お日さまが空にさんさんと輝いています。

そこへ雲がやってきて、お日さまを隠してしまいました。

次第に雲からは雨が。

ザーザーぶりになった雨。

お日さまの姿は見えません。

そこへ風が吹いてきて、雲を連れてひとっとび。

お日さまが顔を出しました。

お日さまはお礼に・・・。

『おひさまさんさんおはようさん』の素敵なところ

  • 天気の仕組みが自然とわかる
  • かわいくも美しい天気たち
  • お日さまの素敵なお礼

天気の仕組みが自然とわかる

この絵本のとてもおもしろくて素敵なところは、見ていると、天気の仕組みを感じられるところです。

擬人化されて、かわいらしい物語になっていますが、その中心には本当の天気と同じ仕組みが働いています。

お日さまを雲がおおい、雲から雨が降ってくる。

雲が風で流されていくうちに、雨もやんでお日さまが顔を出す。

というように、自然界の天気の仕組みとまったく一緒なのです。

そのため、絵本の内容が、そのまま身近な世界とリンクします。

この絵本を読んでから空を眺めたり、風を感じれば、これまでとは違った感覚になることでしょう。

少しずつ雲に隠れるお日さま。

降り出した雨。

雨の後の晴れ間。

そんな空模様が、きっとより物語性を持つものになっていると思います。

かわいくも美しい天気たち

また、お日さまや雲などの天気たちが、かわいく、美しく描かれているのも素敵なところです。

お日さまも、雲も、雨もみんなかわいい表情がついていて、とても温かみがあります。

見たらすぐに親近感がわくでしょう。

でも、素敵なのはかわいいところだけではありません。

自然ならではの力強さや美しさも、同時に表現されているのです。

お日さまのポカポカと包み込むような暖かみ。

嵐のように雨が降ってくる勢い。

風の、目に見えない流れを感じさせる透明感。

などなど、ただかわいいだけではなく、肌で感じた時の天気まで表現されているのです。

だからこそ、お日さまはお日さまらしく、風は風らしく、感じられるのだと思います。

お日さまの素敵なお礼

さて、そんな物語の最後には、雲を連れていってくれた風へのお礼が待っています。

これがなんとも美しく、またお日さまらしいお礼になっているのも素敵なところ。

さらには天気の流れとも重なって、とても自然で素敵なお礼になっています。

子どもたちも、見た瞬間に「わぁ・・・」と、目を輝かせうっとりしたり、喜んだり。

子どもたちの目も心も奪います。

最後の最後に、一番見たい空模様を見せてくれるのが、この絵本のとても素敵なところです。

二言まとめ

お日さまや雲などの天気たちのやり取りが、かわいく、美しく、おもしろい。

読めば、空模様を眺めるのが、もっと楽しくなる絵本です。

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