もうじゅうはらへりくま(3歳~)

絵本

作:塚本やすし 出版:ポプラ社

人里にくまが降りてきたら、みんな逃げ惑うでしょう。

でも、この絵本のおじいさんはなぜか怖がりません。

そこには驚きの秘密が・・・。

あらすじ

ある日、山から猛獣腹減りくまが降りてきました。

そのくまは食べ物を探していました。

そこへ大好物のクマ蜂が飛んできました。

捕まえようとしましたが、逃げられてしまいました。

腹減りくまは町に食べ物を探しに行きました。

町ではおじいさんがお茶を飲んでいました。

そこに現れた腹減りくま。

おじいさんに襲い掛かります。

しかし、おじいさんが襲われることはありませんでした。

それどころかくまと仲良くなってしまいました。

一体なのがあったのでしょう。

『もうじゅうはらへりくま』の素敵なところ

  • 迫力満点の猛獣っぷり
  • 前半と後半のギャップ
  • おじいさんの優しさ

この絵本の腹減りくまは迫力満点な猛獣っぷりで描かれます。

足を「どん!どん!」と踏み鳴らし、爪をむき出しにして吼える姿は、まさに猛獣そのものです。

でも、この絵本の魅力はそんなくまの、物語前半と後半のギャップ。

あんなに恐ろしかったくまが、後半ではかわいく、愛くるしく思えます。

そこには腹減りくまのある秘密があるのですが、それでけはありません。

おじいさんの腹減りくまへの接し方や、言葉の優しさもく腹減りくまがかわいく、愛くるしく見える大きな要因でしょう。

ギャグテイストながらも、最後は心温まる。

そんな不思議な絵本です。

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