作:塚本やすし 出版:ポプラ社
人里にくまが降りてきたら、みんな逃げ惑うでしょう。
でも、この絵本のおじいさんはなぜか怖がりません。
そこには驚きの秘密が・・・。
あらすじ
ある日、山から猛獣腹減りくまが降りてきました。
そのくまは食べ物を探していました。
そこへ大好物のクマ蜂が飛んできました。
捕まえようとしましたが、逃げられてしまいました。
腹減りくまは町に食べ物を探しに行きました。
町ではおじいさんがお茶を飲んでいました。
そこに現れた腹減りくま。
おじいさんに襲い掛かります。
しかし、おじいさんが襲われることはありませんでした。
それどころかくまと仲良くなってしまいました。
一体なのがあったのでしょう。
『もうじゅうはらへりくま』の素敵なところ
- 迫力満点の猛獣っぷり
- 前半と後半のギャップ
- おじいさんの優しさ
この絵本の腹減りくまは迫力満点な猛獣っぷりで描かれます。
足を「どん!どん!」と踏み鳴らし、爪をむき出しにして吼える姿は、まさに猛獣そのものです。
でも、この絵本の魅力はそんなくまの、物語前半と後半のギャップ。
あんなに恐ろしかったくまが、後半ではかわいく、愛くるしく思えます。
そこには腹減りくまのある秘密があるのですが、それでけはありません。
おじいさんの腹減りくまへの接し方や、言葉の優しさもく腹減りくまがかわいく、愛くるしく見える大きな要因でしょう。
ギャグテイストながらも、最後は心温まる。
そんな不思議な絵本です。
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