作:かけひさとこ 出版:教育画劇
お菓子の世界は夢がいっぱい。
あんなかわいいお菓子や、こんなかわいいお菓子。
かわいすぎて食べられない!?
あらすじ
かわいいお菓子を食べましょう。
最初のお菓子は、魚の形のたい焼きです。
あんこたっぷりで甘くておいしい!
次のお菓子は亀の甲羅がメロンパンになっている、かめろんぱん。
外はザクザク、中はふわふわでおいしい!
もっと食べたくて、袋を開けたのは鳩サブレー。
サクサクいい音がして、ずっとかじっていたくなる。
とっておきのかわいいお菓子も食べちゃいます。
白鳥の形のシュークリームは、体にクリームがたっぷりで、イチゴも乗っています。
イチゴは最初に食べようか?最後に食べようか?悩んでしまいます。
さてさて、次のかわいいお菓子は・・・?
『かわいいおかし』の素敵なところ
- 食べるのがもったいないくらいのかわいいお菓子
- かわいいだけじゃなく、本物そっくりでおいしそう
- 本当に食べているような食べる音
食べるのがもったいないくらいのかわいいお菓子
この絵本のなにより素敵なところは、出てくるお菓子のかわいらしさでしょう。
特にかめろんぱんや、白鳥のシュークリームなどは、子どもたちから「かわいいー!」と歓声が上がるほどのかわいさ。
「かわいくて食べられないよ~」と嬉しい悩みの声もあがります。
絵本でもこれだけ大喜びなのだから、実際に出てきた日にはうっとりして食べられないことでしょう。
かわいいにはそれだけの破壊力があるのです。
中には、たい焼きは鳩サブレ―という、渋すぎる大御所も混ざっていますが、かわいいと言えばかわいい・・・?
色々な種類のかわいさがこの絵本には用意されているのです。
食べたことのあるもの、初めて見るものなど、身近なものから憧れてしまうものまで、色々なかわいいお菓子が出てくるのが、この絵本の素敵でうっとりしてしまうところです。
かわいいだけじゃなく、本物そっくりでおいしそう
もちろん、この絵本の魅力はかわいいだけではありません。
ものすごく美味しそうなのです。
質感や、食べている感じも、ものすごくリアルに描かれていて、本物が目の前にあるような感覚にしてくれます。
たい焼きの香ばしそうな焦げ目、かじった後の溢れだすあんことそのぎっしり感にふっくら感。
かめろんぱんの、サクサク生地に輝く甘みを直感させるまぶしてある砂糖。
白鳥のシュークリームにたっぷり乗った、濃厚そうなカスタードクリーム。
どのお菓子も、「食べたらこんな感じなんだろうな・・・」と、直感的に味や食感が再生されるほどリアルなのです。
手を伸ばしたら、本当に取れそう・・・。
この目の前に本物があると思わされるほどの、おいしそうなリアルさも、この絵本のとても素敵でお腹が空くところです。
本当に食べているような食べる音
さらに、これを加速させるのが、食べている時のおいしそうな音。
たい焼きの「はむ はむ はむ」
かめろんぱんの「ぱく ぱく ぱく」
鳩サブレ―の「さく さく さく」
など、どれも本当に食べているようなおいしそうな音をさせているのです。
しかも、それだけでなく、「はむ」だったらふんわりした皮を噛んだような弾力ある字体。
「さく」だったら、角ばった歯応えを感じる字体など、字体でも食感を表しています。
また、字を置く場所も、かじったところに文字があり、本当にそこをかじったような気分と、テンポよく食べるリズム感が生まれているのです。
こうして、音と絵が一体となって、より「おいしそう!」「食べたい!」と思わせてくれるのが、この絵本のとても素敵なところです。
二言まとめ
かわいすぎて、食べるのがもったいないお菓子が、次から次へと出てきてしまう。
見たら、今すぐかわいいお菓子が食べたくなる、ご飯の前に読んではいけないおいし過ぎる絵本です。
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