【絵本】やたいのおやつ(2歳~)

絵本

作・絵:ふじもとのりこ 出版:すずき出版

お祭りにはおいしそうなものがいっぱい。

そんな屋台の食べ物が、次々出てくる絵本です。

本物そっくりの食べ物たちに、ほっぺたが落ちてしまうかも・・・。

あらすじ

今日はお祭りの日。

屋台がいっぱい出ています。

まずは、たい焼き。

焼き立てのたい焼きは、しっぽまであんこたっぷり。

次はりんご飴。

りんご飴だけじゃなく、ミカン飴にブドウ飴も置いています。

つやつやの宝石みたいなりんご飴。

かじるとパリンといい音がします。

今度はかき氷。

色々な味のシロップが並びます。

選んだのはイチゴ味。

冷たくって美味しそう。

お次は、わたあめ。

作るところも見せてくれます。

フワフワのわたあめは、口に入れると溶けてしまいます。

最後は、お好み焼き。

ジュージュー焼けるいい音がしています。

あつあつでソースもたっぷりおいしそう。

さて、お土産はもちろん・・・

『やたいのおやつ』の素敵なところ

  • 本物そっくりに描かれたおいしそうなおやつたち
  • 屋台でのやり取りがお祭り気分を盛り上げてくれる
  • 選びたくなる屋台ならではの選択肢

本物そっくりに描かれたおいしそうなおやつたち

この絵本の子どもを惹きつけてやまないところは、その本物そっくりに描かれたおいしそうな食べ物たちでしょう。

祭りの屋台で、どれも抜群においしそうな食べ物たち。

そこには、お店や家で食べるのとはまったく違う、特別な魅力があります。

そんな、いつもはなにを食べようか頭を悩ませ、選ばないといけない食べ物たちが、勢ぞろいしているのです。

きっと、違うものを選んだ結果、その時は食べられないものもあることでしょう。

でも、この絵本ではそんなこと悩む必要はないのです。

全部の屋台により、全部の食べ物を食べられる。

こんな夢のようなシチュエーションがあるでしょうか?

ツヤツヤでガラスのような綺麗なりんご飴。

ふわっふわのわたあめ。

湯気が出ているほどあつあつなお好み焼き。

どれもが、目の前で手渡しされるように出てきます。

この、本物そっくりな絵で、本当に屋台で買い物をしている気分になれる上、制限なく好きなものを食べられるという夢のようなお祭りを楽しめるのが、この絵本のとても素敵なところです。

屋台でのやり取りがお祭り気分を盛り上げてくれる

また、食べ物を渡されるまでのやり取りが、とてもお祭りならではなものになっているのも、お祭り気分を盛り上げてくれる素敵なところ。

この絵本では、まず、屋台の前に立ち注文する場面が描かれます。

そして、ページをめくると手元に食べ物があるという構成で作られています。

この、屋台の前で注文するというのが、ものすごくお祭り感を盛り上げてくれるのです。

「いらっしゃい、いらっしゃい。焼き立てだよ!はい、たい焼き一匹ね。ありがとう!」

という、お店の人とのやり取りから、

「りんご、りんご、りんごあめ~。ちっと小さいひめりんご~。みかんあめにぶどうあめ~」

といった、呼び込みの声など、お祭りならではの会話や声が聞こえてきます。

まるで、本当に自分が屋台の前に立っているみたい。

この、食べ物が本物そっくりなだけじゃなく、買い物をする時の屋台ならではのやり取りが本物そっくりなのも、この絵本のよりお祭り気分を味わえる素敵なところです。

選びたくなる屋台ならではの選択肢

さて、こうして色々な食べ物を買うことができる、この絵本ですが、まだお祭りならではの楽しみがあるはずです。

それがたくさんの選択肢。

一つの屋台の中にも、味や種類など、選ぶことがたくさんあり、それに頭を悩ませるのも、屋台の醍醐味でしょう。

ご心配なく。

この絵本では、そんな楽しみも忘れられてはいません。

お店の人とやり取りする場面で描かれる屋台の全景。

そこに選びたくなるものがところせましと並べられているのです。

たい焼きなら「あんこ、カスタード、チョコ、いもあん」という味を選ぶ看板があり、

りんご飴なら、「りんご飴大・小、ミカン飴、イチゴ飴、ブドウ飴、パイン飴、オレンジ飴」という看板とともに、それぞれの実物が棒に刺して売られています。

かき氷ならもちろん色とりどりの9種類のシロップが。

子ども達も、

「ぼくはチョコ!」

「パイン飴がいいな~、パイナップル好きだから!」

「ピーチ(のシロップ)もある~♪」

と、なにも言わずとも選び始めます。

そして、この絵本とは違う味を選んでも、まるで自分が選んだものが目の前にあるかのように、おいしそうに頬張るのです。

この、選ぶという、屋台で買い物をする時の大きな醍醐味を、思う存分楽しめるのも、この絵本のとても素敵でお祭り気分を最高に盛り上げてくれるところです。

二言まとめ

お祭りで、好きなものを好きなだけ食べることができるという、夢のようなシチュエーションに心が躍る。

好きなものを選んで、屋台の人との軽快なやり取りをして、大好きな食べ物を買うという、屋台の醍醐味がすべて詰まった絵本です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました