いただきます。ごちそうさま。(4歳~)

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作:あさのあつこ 絵:加藤休ミ 編:東雅夫 出版:岩崎書店

昔、「なんでも食べてえらいね」と言われたことはあるでしょうか。

でも、本当に「なんでも」食べることはいいことなのでしょうか。

それが食べてはいけないものであったとしても。

目次

あらすじ

ぼくは食べるのが大好きで、なんでも食べる。

ママもパパもそんなぼくのことを褒めてくれる。

ある日、大きな犬が吠えてきた。

うるさいから食べてしまった。

太り過ぎだと友だちが笑った。

そんな友だちも食べてしまった。

先生たちが怖い顔で走ってきた。

怒られるのは嫌だから、先生をみんな食べてしまった。

パトカーの音がして、おまわりさんが追いかけてきた。

パトカーもおまわりさんも食べてしまった。

一体、どこまで食べ続けるのでしょうか。

『いただきます。ごちそうさま。』の素敵なところ

  • よく言われる言葉を使った怪談話
  • 食べる描写がかなり怖くて不気味
  • 衝撃的すぎる最後

「なんでも食べなさい」「何でも食べて偉いね」という、よく使われるセリフ。

でも、よくよく考えてみると「なんでも」というのは「食べてはいけないものも」というニュアンスがあることにも気づきます。

そんなところから展開される物語は、自分の延長線上として見てしまいます。

だからこそ、身近でリアルな怖さや不気味さを感じます。

また、そのリアルさを増幅させているのが、食べる描写です。

キャラクターはデフォルメされているものの、犬や人を食べていく様はかなり直接的に描かれています。

この絵本の視覚的な不気味さはかなりのものです。

ここまででもかなり衝撃的で怖いのですが、最後の場面でさらに背筋が凍り付きます。

怖さと不気味さが凝縮された絵本です。

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のすけ(旧:ホイクライマー)
保育士
保育士歴12年。
少し活動内容が変わってきたので、改名しました!
古い記事は旧名のホイクライマーと名乗っていますが、順次訂正&リライトしていく予定です。
保育園をやめ、小学生と関わる機会が増えたり、保育園の外で遊びを展開する活動をしていくことになりそうな今日このごろ。
そういう意味でも、これまでより幅広い内容をお伝えできればと思っています。
しばらく留守にしておりましたが、これからもお付き合いいただけたら幸いです♪
専門書や学術書を読むのも好き!
その中から、日々の保育や子育てに役立ちそうな知識も、深め・濃いめ・具体例多めで、紹介しています。
この小さなサイトから、日本の保育・教育・子育てを
「気軽に・楽しく・より深く」
日本全土を保育・教育沼に引きずり込んでいく予定です。
底なし沼の底にてお待ちしていますので、ぜひバシャバシャしていってください。

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