作:北村裕花 出版:講談社
もふもふの毛並みに、自由気ままな表情。
かわいくて、見ているだけで癒される猫。
そんな猫のかわいさが詰まりつつも、たまに猫じゃない絵本です。
あらすじ
うずくまってこちらを見る猫。
お腹を出して寝ている猫。
色々な猫が出てきます。
まるまった姿はモップや毛糸玉やお餅みたい。
でも、顔を出してみると猫でした。
おはぎやおまんじゅうやツチノコにも見えます。
でも、顔を出してみると・・・。
おはぎとツチノコは猫でしたが、おまんじゅうは本当におまんじゅうでした。
跳んだり、折れたり、のびたり、本気出したり。
色んな猫が、まだまだたくさん出てきます。
『ねこです。』の素敵なところ
- 本物そっくりの絵で、猫のかわいい仕草が余すところなく描かれている
- 大きな絵とわかりやすい文章で、小さい子もとても見やすい
- いくつか引っかけがあって、大きい子も楽しめる
この絵本の最大の魅力は、なんと言っても猫のかわいさだと思います。
猫好きならずっと眺めていられるのではないでしょうか。
デフォルメされていないリアルな猫たちのリアルな動き。
それだけでかわいいのは反則的です。
そして、大判なのもいいところ。
小さい子も無理なく見ることが出来、猫という身近な動物に「にゃーにゃー!」とページをめくるたび大興奮!
指差ししたりと、発達の段階に合わせた楽しみ方をしています。
猫じゃなくておまんじゅうだった時に「これも猫?」と聞いてみると、何とも言えない表情で悩んで固まる姿もかわいいです。
文章もほぼ「猫です。」と「猫ですか?」で構成されているのでわかりやすい作りになっています。
おまんじゅうのような引っかけがところどころに用意されていて、それによりメリハリが出来ていて、大きい子も楽しめるのが面白いところです。
なんとなく見ている子も、「あれ?犬いるじゃん!」と見つけた時などは目がキラキラしています。
そんな、猫のかわいさが詰まりつつも、絵本の面白さも忘れない絵本です。
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