作:高畠那生 出版:好学社
『だるまだ!』の続編です。
前作で世界中に広がっていっただるまたち。
そこへ今度は大量の招き猫が現れました。
この世界の行く末やいかに・・・。
あらすじ
空から大量に招き猫が降ってきました。
地面に着陸すると動き出した招き猫。
「ドコダドコダ・・・」と言いながら進んでいきます。
町にもやってきた招き猫は、ついにだるまを見つけました。
「イタゾ」と言い、招き猫はその場で動きを止めました。
この招き猫、邪魔なので端によけてもすぐに元の位置に戻ってきてしまいます。
そして夜になりました。
すると招き猫たちに動きが・・・。
招き猫たちの目的とは。
『まねきねこだ!!』の素敵なところ
- 『だるまだ!』のまさかの続編
- 先の読めないミステリアスな展開
- 招き猫の表情とまさかの動き
前作『だるまだ!』の最後にオチとして登場した招き猫。
まさかあの招き猫に続きの物語があったとは思いませんでした。
表紙を見た子どもたちも「だるまに出てきた招き猫だ!?」「続きあったの!?」と驚きつつも大喜び。
そんな続編の内容は前作のシュールな笑いとはうって変わって、少し不気味でミステリアス。
招き猫がロボットのようにだるまを探します。
目的も全然読めず、先が気になってしょうがありません。
このストーリーと相まって、招き猫の表情や動きがさらに不気味さやミステリアスさを増幅しています。
とりあえず、招き猫の表情が怖い。
だるまの側で動かなくなった時なんて、少し怒ったように見える表情でだるまの側にたたずんでいるのです。
そして夜になるとさらに怖い・・・。
表情だけでなく、まさかの動きも加わって、ドキドキしながら見ていた子たちも呆然。
「こわっ!」と思わず声も出ます。
怒涛の展開についていくのがやっとの様子です。
そんなまさかの続編でミステリアスだけど綺麗に完結させてくれる絵本です。
コメント