作:大島英太郎 出版:福音館書店
恐竜と一緒に暮らしてみたい。
そんな夢を持っている人は多いと思います。
じゃあ、本当に身近に恐竜がいたらどれくらいの大きさなのでしょうか。
一緒に暮らすイメージが湧く絵本です。
あらすじ
大昔、地球に住んでいた恐竜。
もし、恐竜が今でも生きていたら、その大きさはどれくらいだろう。
いつも遊んでいる、ジャングルジムや滑り台のある公園。
ここに恐竜がいたら・・・。
ユーオプロケファルスはすべり台くらい。
トリケラトプスはジャングルジムくらい。
今度は駅前の大通りに恐竜がいたら・・・。
大通りを歩くティラノサウルスは信号機くらいの大きさ。
道路に座るとバスと同じくらい大きい。
じゃあ、陸に住む動物で一番大きなアフリカゾウのいる動物園に恐竜がいたら・・・。
一体どんな恐竜が現れるのでしょう。
『きゅりゅうのおおきさってどれくらい?』の素敵なところ
- 身近なものと比べた恐竜の大きさがわかる
- 恐竜の絵が質感までとてもリアル
- 大きさだけでなく、一緒に暮らす姿も描かれる
普段目にする、滑り台やジャングルジム、信号機や動物園のアフリカゾウ。
そんな身近なものと恐竜を比べることで、直感的に恐竜の大きさがわかります。
普段図鑑を見ている恐竜博士も大興奮。
「結構、ちっちゃいね」「すっごい大きい!」など、驚いた声が聞こえてきます。
特に裏表紙に描かれているトリケラトプスの赤ちゃんは、子どもと同じくらいの大きさで、「こんなにちっちゃいんだ!かわいい!」と驚く子どもたちも多かったです。
そんな恐竜たちですが、物凄くリアルに描かれています。
造形はもちろん、その動きや肌の質感まで本当に細かく描き込まれています。
そこまで描き込まれているからこそ、公園や大通りに現れた時、違和感がないのでしょう。
そんなリアルな恐竜たちですが、大きさを比べて終わりではありません。
公園では恐竜に乗って遊ぶ様子が、人々の恐竜への感想と一緒に描かれます。
大通りでは気持ちよさそうに寝そべるティラノサウルスが。
暮らしの中に一緒にいる場面を描くことで、その恐竜の特徴がわかったり、より一緒に暮らすイメージが湧きやすくなっているのです。
そんな、恐竜との暮らしが直感的にリアルにイメージできる夢のような科学絵本です。
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