作:武内祐人 出版:くもん出版
動物や鳥や魚など、色んな生き物がおててたっち!
女の子も仕事に出かけるお父さんに、いってらっしゃいのおててたっち!
絵本の中の楽しそうなおててたっちに、自分もタッチしたくなるコミュニケーション絵本です。
あらすじ
キツネさんとクマサンがやってきて・・・
おててをたっち。
地面の中を掘り進む、アリさんとモグラさんが地上に顔を出して・・・
おててをたっち。
飛んできた小鳥さんが、ラッコさんのお腹にとまり・・・
おててたっち。
たくさん泳いでいるお魚さんとタコさんが・・・
おててをたっち。
タコさんには足がたくさんあるから、一気にたっちできてしまいます。
仕事に出かけるパパに、玄関でカバンを渡したら・・・
おててをたっち。
パパのお見送りをしたらママとも・・・
おててをたっち。

おしまい!
『おててたっち』の素敵なところ
- みんな笑顔でおててたっち
- 次々出てくる生き物たちといろんなおててたっち
- 楽しいタッチに思わず体が動いちゃう
みんな笑顔でおててたっち
この絵本のなにより楽しいところは、色んな生き物が楽しそうに「おててたっち」をするところ。
朝のあいさつや、バイバイのときによくやるとても身近なおててたっちを、この絵本では存分に楽しむことができるのです。
しかも、おててたっちをする時に、みんな笑顔で楽しそう。スキンシップとコミュニケーションの楽しさを感覚的に伝えてくれます。
この楽しそうなおててたっちを見ていると、

たっち~
と思わず言葉が出てきたり、手をパーにして絵本と見比べてみたりする子どもたち。
とても身近な内容に、赤ちゃんたちもすっかり夢中になっていました。
この、子どもたちが大好きなおててたっちを、繰り返し絵本の中で楽しめるのが、この絵本のとても楽しいところです。
次々出てくる生き物たちといろんなおててたっち
おててたっちだけでなく、ページをめくるたび次々に出てくる生き物たちも、この絵本の大きな魅力。新たな生き物が出てくるたびに、嬉しそうな声や指差しが止まりません。



クマさん!おっきい!



おさかなさん!
と全部伝えてくるので大忙し。まだしゃべれない子も、こちらを見ながら指差しするので忙しそうで楽しそう。
身近な生き物たちが出てくるたび、友だちにでも会ったかのように喜んでいました。
また、生き物たちがただ出会っておててたっちするのではないところも楽しいところ。
小鳥がお腹の上に飛んできたり、タコが8本の足でたくさんの魚とおててたっちしたり、



次はどうやっておててたっちするんだろう
とワクワクする繰り返しになっているのです。
この、次々と生き物たちが現れて、色々なおててたっちをしていくところも、子どもたちがワクワクするところです。
楽しいタッチに思わず体が動いちゃう
楽しそうなおててたっちを見ていたら、自分もおててたっちしたくなるのが自然の流れ。
もちろん、見ている子どもたちも思わず手が前に伸びてしまいます。中には立ち上がっておててたっちしに来る子も。むしろ、おててたっちしに来る子の方が多いかもしれません。
そんな、手も心もおててたっちモードになっている子たちと、おててたっちしながら読み進めていくこの絵本が盛り上がらないはずありません。
絵本の中でおててたっちするたびに、見ている子ともおててたっち!読み手も子どもも自然と目を合わせて笑顔になってしまいます。
複数人に読み聞かせると、順番にタッチしている間にまた1人目がタッチしにくる無限ループも・・・。次のページに行くタイミングが中々難しいことでしょう。
この、絵本と連動して実際におててたっちする楽しい遊びが自然に起こり、おててたっちの楽しさや嬉しさを体感しながら見られるのが、この絵本のとてもおもしろく盛り上がるところです。
二言まとめ
次々出てくる生き物たちのおててたっちに、自分もおててたっちしたくなる。
読み手と聞き手のスキンシップやコミュニケーションが自然と生まれるスキンシップ絵本です。
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