作:中村至男 出版:福音館書店
なんでも大きくしてしまうプール。
そんな夢の秘密道具があったらなにを入れようと思いますか。
博士はなにをプールに入れていったのでしょう。
あらすじ
はかせとじょしゅくんは毎日研究所で研究をしています。
ある日、はかせが新しい発明をしました。
それは入れたものがなんでも大きくなるプール。
はかせが何かを入れました。
ほとんどが水につかっていて、じょしゅくんはなにかわかりません。
水を抜いてみるとやかんでした。
物凄く大きくなっています。
次に入れたものは水面から白黒な一部が見えています。
じょしゅくんはおにぎりだと思いました。
しかし、水を抜いてみると、大きなサッカーボールでした。
その後も、カブトムシやリンゴとタコ、長靴など色々なものを入れていきます。
そして最後に入れたものは・・・。
『はかせのふしぎなプール』の素敵なところ
- 小さい子~大きい子まで楽しめるクイズ形式
- 最後はまさかのものが・・・
- はかせならではの困ったオチ
この絵本は、プールにつかったものの一部を見て、何を入れたか当てるクイズ形式になっています。
そのクイズも、すぐにわかるもの、入れてみたいと思うもの、引っかけ問題など様々なので、大きめの子でも楽しめます。
色々なものを入れていくのですが、最後に入れるのはまさかなもの。
これには子どもたちも「大きくなっちゃった!」「どうするの・・・?」と喜んだり心配したり呆れたり。
そして、後先考えないはかせの尻ぬぐいをするのはじょしゅくんの役目です。
このオチには子どもたちも総ツッコミでした。
最後のページの後の挿絵でじょしゅくんが頑張っている最中の、はかせの姿が描かれているのもじわじわ面白いポイントです。
さらに裏表紙の絵を見て子どもたちは一安心と、その後が連想できるようになっているのもおもしろいところです。
単純な作りながらも、ひねりや仕掛けを散りばめることで、大きい子も楽しめる作りになっているクイズ絵本です。
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