どろろんびょういんたいへんたいへん(4歳~)

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作:苅田澄子 絵:かとうまふみ 出版:金の星社

河童や吸血鬼などのおばけや妖怪。

彼らがケガや病気をした時にどうしているかは意外と知られておりません。

その秘密を知ることが出来る絵本です。

目次

あらすじ

ここはどろろん病院。

どろろん先生はおばけのお医者さんです。

夜になると開きます。

最初の患者さんは河童です。

ベッドから落ちて、頭の皿が割れてしまっていました。

お医者さんは皿を河童水につけて、皿を直すことにしました。

直るまでの間、病院の皿を貸してあげることになりました。

次にやってきたのは吸血鬼でした。

虫歯になって歯がボロボロです。

吸血鬼のマントからはたくさんのお菓子が・・・。

治療して金歯と銀歯にしてもらい、吸血鬼はご機嫌で帰っていきました。

その後も、ぬりかべにやかんころがしと色々な患者さんがやってきます。

どろろん先生は大忙し。

どろろん先生に休息の時は訪れるのでしょうか。

『どろろんびょういんたいへんたいへん』の素敵なところ

  • なんだか親近感の湧くおばけたち
  • それぞれの悩みに寄り添ってくれるどろろん先生と助手のぞわぞわさん
  • 最後に明かされる、先生と助手のまさかの秘密

この病院を訪れるおばけたちはなんだか親近感が湧き怖くありません。

愛嬌のある絵も一つの要因だと思います。

でも、一番大きいのはベッドから落ちて皿が割れたり、お菓子を食べ過ぎて虫歯になるなど、身近に起こるようなケガをしてくるからでしょう。

「もう、しょうがないな~」

「ちゃんと歯を磨かないから~」

といった呆れ声も聞こえてきます。

その分、治った時には「よかったね!」と心からの祝福もしてくれていました。

そんな親近感の湧くおばけたちを治してくれるどろろん先生と助手のぞわぞわさん。

2人のおばけたちに寄り添う様子がとっても素敵です。

河童が皿がないとかっこ悪いといえば、代わりの皿を色々出してくれたり、ぬりかべが落書きされたときは、上から素敵な絵を描いてあげたりと、それぞれに合わせた処置とアフターフォローをしてくれます。

そして、笑顔で「大丈夫」と優しく安心させてくれる姿は、見ている子どもたちも安心させてくれるほどです。

さて、そんな2人には実は大きな秘密があります。

だてに、おばけの病院はやっていません。

その秘密に「えー!?」という驚きの声と「なるほど!」という納得の声。

そんな魅力的な2人が開くどろろん病院にぜひご来院ください。

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登る保育士ホイクライマー
保育士
絵本大好きなクライミングが趣味の保育士/保育士歴12年/クライミング歴10年
年間200冊以上読み聞かせをしてきた経験を元に、絵本の紹介をしています。
専門書や学術書を読むのも好き!
その中から、日々の保育や子育てに役立ちそうな知識も、深め・濃いめ・具体例多めで、紹介しています。
この小さなサイトから、日本の保育・教育・子育てを
「気軽に・楽しく・より深く」
日本全土を保育・教育沼に引きずり込んでいく予定です。
底なし沼の底にてお待ちしていますので、ぜひバシャバシャしていってください。

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