わたしがおひさまだったら(3歳~)

絵本

作:片山健 出版:福音館書店

空に輝くお日さま。

みんなに元気を与えてくれるお日さま。

もし、自分がお日さまだったら、地上のみんなになにをする?

心がお日さまのようにポカポカ温かくなるお話です。

あらすじ

もし私がお日さまだったら。

日の出とともにみんなに「おはよう」って言うな。

鳥に「うたいなさい」

花に「さきなさい」

犬に「はしりなさい」

って言うよ。

私も一緒に走ろうかな。

お昼には「こんにちは」って言うな。

そして、色々お手伝いをする。

洗濯物を乾かしたり、絵のモデルになったり。

畑の野菜に「おおきくなれ、おいしくなれ」って応援もする。

お日さまのすることは盛り沢山。

日の入りまで、私はまだまだいろんなことをしていきます。

『わたしがおひさまだったら』の素敵なところ

  • 温かく力強いお日さまになった私の姿
  • お日さまがみんなにしてくれていることに気付かせてくれる
  • 「もし○○だったら」とイメージの世界が広がる

この絵本を開いて、一番最初に目を奪われるのはお日さまになった私の姿でしょう。

大きく、のびのびと、赤々と燃え盛る自分。

でも、焼き尽くすような赤ではなく、包み込むような温かい赤。

それは本当に自分がお日さまになって燃えているようです。

そんな私がみんなにすることはたくさんあります。

動物たちや植物たちを元気にすること。

洗濯物を乾かしたり、子どもたちと元気いっぱい遊ぶこと。

きっとこの絵本を見たら、普段気付いていなかったお日さまの恵みに気付くでしょう。

そして、お日さまをもっと近くに感じると思います。

さて、この絵本の素敵なところは「もし、お日さまだったら」だけでなく、そこから他の「もし・・・」にもイメージの世界を広げてくれるところです。

「自分がお日さまだったらなにをするだろう」

じゃあ、「自分が月だったらなにをするだろう」

そんな風に、イメージを広げる土台になってくれるのです。

力強く活き活きとした絵で、お日さまの力を感じさせてくれるとともに、お日さま以外の所にもイメージの世界を広げてくれる絵本です。

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