作:サトシン 絵:竹内通雅 出版:ポプラ社
顔がそっくりな双子。
探してみると、双子なものって結構ある。
双子っぽいけど双子じゃないものもある。
色んな双子を探してみよう!
あらすじ
絵本を開くと色んな双子が出てきます。
まずは靴。
二人で協力して、前に進む。
次は箸。
二人で協力して、上手につかむ。
カスタネットも双子。
二人でいい音を出すと、心が躍る。
ヘッドホンも、自転車も双子。
でも、双子に見えて双子じゃないものもある。
そっくりなのに、なんで双子じゃないんだろう。
『ふたごだよ』の素敵なところ
- 身の回りにある双子に気付かせてくれる
- 双子が力を合わせる様子も描かれている
- 飽きさせない、双子じゃない工夫
「そっくりな二つのもの」という双子の概念。
普段は当たり前で気にしていないけれど、その概念に当てはまるものは結構あります。
靴、箸、カスタネット。
どれも馴染みのものばかり。
この絵本を読むことで、子どもの認識の世界は広がります。
「あ、あれも双子」「これも双子」と絵本外の双子にも気づきます。
この絵本の素敵なところは、そっくりな見た目だけでなく、そっくりだからこその働きまで描いているところです。
二人で一つな働きを見て、「一個じゃ進めないもんね」「違う形だったら、上手くつかめない」など、双子だから機能していることにも気づくのです。
また、絵本としての面白さや、飽きさせない工夫があるのも楽しいところ。
双子が出てくるのが当たり前になったころ、双子っぽいものが出てきます。
これには子どもたちも「え?双子でしょ?」と困惑顔。
でも、理由を知ると「ほんとだー!」と納得。
意外な違いにびっくりです。
シンプルな作りでわかりやすいなかで、身近なものへの理解や考え方を広げてくれる絵本です。
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