たまごってふしぎ(3歳~)

絵本

作:アリス&マーティン・プロベンセン 訳:こみやゆう 出版:講談社

普段、色々なところで目にする卵。

色々な大きさや、色、模様の卵。

その中にはいろんな命が入っている。

そんな卵の不思議がぎゅっと詰まった絵本です。

あらすじ

食卓によく出てくる卵。

色々な色、形、模様のついた卵。

そんな卵は一体どこから来るのでしょう?

卵は最初、巣の中にあるのです。

ここに小さな巣が一つ。

中には小さな二つの卵。

これはハチドリの卵です。

次に大きな巣にたくさんの卵。

これはガチョウの卵。

水の中を見ていると、そこにも小さなたくさんの卵。

これはカエルの卵。

他にも水中の木の中には魚の卵があるし、水辺の草むらにはサギの卵がある。

鳥だけじゃなく、スズメバチに、アリも巣の中に卵がある。

ペンギン、カモメ、ハリモグラ、ダチョウにカメにワニだって卵を産む。

そして、大昔に生きた恐竜も。

卵って本当に不思議です。

『たまごってふしぎ』の素敵なところ

  • 探検形式の卵を探す物語
  • 身近な生き物から、遠い国の生き物、そして大昔の生き物まで
  • 最後の仕掛けが楽しくてかわいい

この絵本は卵の不思議を、子どもたちが卵を探しながら見つけていくという形式をとっています。

そのため、難しくなりすぎず、子どもたちも自分が一緒に探検しているように入り込めるのです。

卵を見つけた時の、

「何の卵?誰の卵?」

という決まり文句も子どもたちの想像力をかきたててくれます。

歩いていくうちに次々と見つかる卵。

最初は身近な鳥を中心に見つけていきますが、段々と範囲が広がり、池や木の上へ。

そして、カエル、魚、虫へと生き物の種類も増えてきます。

さらに動物園に行き、遠い国の生き物や爬虫類。

そこから自然史博物館で大昔の恐竜へと探検は進んでいきます。

種族、空間、時間を越えた卵の不思議と壮大さを感じさせてくれます。

そんな壮大な探検の最後には、ちょっとした仕掛けが用意されています。

この卵を活かした素敵な仕掛けが、知的好奇心で興奮した気持ちにほっと一息つかせてくれます。

読んでみると、子どもたちが卵について、意外と知らないことがわかる。

卵の魅力と不思議がぎゅっと詰まった絵本です。

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