作:よしだきみまろ 出版:福音館書店
宅配便などで届く段ボール。
それは夢の材料でもあります。
工夫次第で乗り物にも家にもなってしまうのです。
そんな夢が詰まった、読んだら作りたくなる一冊です。
あらすじ
子どもたちが、みんなで段ボールを集めてきます。
段ボール遊びの始まりです。
まずは玉入れ。
次におうち。
三角屋根も作れます。
さらに口がパクパク動く動物。
その後も、機関車、怪獣変身セット、伸びるビヨヨンおばけ、空飛ぶ宅配便。
まだまだ、段ボール遊びは広がります。
『だんボールでつくろう』の素敵なところ
- 簡単でダイナミックな遊びの数々
- 図解がとてもわかりやすい
- それで遊んでいる姿が描かれているのでやってみたくなる
この絵本に紹介されている段ボール遊びは、どれもダイナミックで魅力的なものばかり。
全体的に、自分が身につけたり、中にはいれたり、可動したり、思いもよらない動きをしたりと、「こんなの出来るんだ!?」と思うものが多いのです。
しかも、作り方が簡単なものばかり。
段ボール以外に用意するものも、家や保育園にあるものばかりなのですぐに集められるのです。
なので、子どもが「自分で作って、工夫して、改良して・・・」というサイクルが自然に出来るようになっています。
それをさらに助けているのが、わかりやすい図解です。
すべての工程を、わかりやすい絵とセットで描いてくれています。
まるで、折り紙の本のように、すべての工程を絵で見つつ、進めていけるのです。
しかし、この絵本の素敵なところはそれだけではありません。
それは子どもの「作ってみたい!」という気持ちを、思い切り刺激してくれるところです。
この絵本には図解と一緒に、作ったもので楽しそうに遊ぶ子どもの姿が活き活きと躍動感たっぷりに描かれています。
それを見ると、否が応でも自分がそれを作って遊んでいるイメージが湧いてきます。
それが「作ってみたい!」という気持ちを刺激してくれ、子どもを能動的にしてくれるのです。
自分が遊ぶイメージと、わかりやすい作り方を合わせることで、子どもの制作意欲を思い切り刺激してくれる絵本です。
コメント