作:松谷みよ子 絵:瀬川康男 出版:童心社
いないいないばあが楽しくなってきた頃。
動物に興味が出てきた頃。
そんな頃に読みたい絵本。
自然と指差しやまねっこが出てくると思います。
あらすじ
色んな動物たちが順番にいないいないばあ。
にゃあにゃが。
くまちゃんが。
ねずみちゃんが。
いないいないばあ。
最後にのんちゃんがいないいないばあ。
『いない いない ばあ』の素敵なところ
- 1ページに1匹の動物というわかりやすい構図
- わかりやすい繰り返しの文章
- まねっこしたくなる文章構成と間
全体的にいないいないばあを真似したり、指差したくなる作りになっています。
1ページに1匹ずつ動物が描かれているので、小さな子でも迷いません。
出てくる動物たちに安心して、「にゃあにゃあ」「ちゅうちゅう」と言うことが出来ます。
そして文章も繰り返しで分かりやすいだけでなく、
「いないいないばあ。にゃあにゃがほらほら、いないいない・・・」と最初にいないいないばあを入れつつ、最後にいないいない・・・と続けることで、心の準備が出来てまねっこしやすくなっています。
また、次のページの「ばあ」をより印象付けてくれます。
読み聞かせるうちに自分でも読むようになり、友だち同士で読むことにも繋がりやすい絵本。
ぜひ本棚に置いてみてください。
『いない いない ばあ』のおすすめの読み方
- 本当にいないいないばあをするつもりで
- 次の動物が出てくる時に「今度は誰だろう」と聞いてみる
- 指差しや喃語にもしっかり言葉を返していく
「いないいない・・・」でしっかり溜めを作って、本当に「ばあ」をする時のようにページをめくります。
また、言葉が出てきた子には、次の動物が出てきたときに「今度は誰?」と聞いてみると盛り上がりますよ。
そして、指差しや喃語に「猫さん、にゃあにゃあだね」「ねずみさん、ちゅうちゅう」などしっかりと言葉で返していくと、心が通い、発語にも繋がっていきますよ。
発達段階に応じた色々な子どもの姿が見られる楽しい絵本です。
ぜひ自分の読み方を編み出してみてください。
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