ひげらっぱ(2歳~)

絵本

作:ザ・キャビンカンパニー 出版:ひさかたチャイルド

だいたいお父さんには生えているひげ。

そんなひげを、なんにでも生やしてしまうラッパがあったら、きっと楽しいに違いない!

さあ、ひげらっぱを吹き鳴らしに行きましょう。

あらすじ

ある日、ぷーたくんはへんてこなラッパを拾いました。

せっかくなので、ママに吹いてみると・・・。

なんと、ママの顔に立派なひげが生えてきたのです。

ぷーたくんが歩いていると、パン屋さんがあったので、ここでもラッパを吹いてみることに。

すると、たくさんのパンから色々なひげが生えてきたではありませんか。

楽しくなってきたぷーたくん。

大きな町へ吹いてみたり、地面に吹いてみたり、気になるところへどんどん吹いていきます。

一体どんなひげが生えてくるのでしょう。

『ひげらっぱ』の素敵なところ

  • 予想の斜め上を行くひげ
  • 軽快で真似したくなるラッパのリズム
  • わっと驚く楽しい仕掛け+ひげシール

最初はお母さんにひげが生えたり、パンにひげが生えたりと、素直なひげの生え方をしています。

ですが、場面が進むに連れて、徐々にひねりを加えてきます。

街全体や、地面、最後にはこれまでで一番大きくラッパを吹いてみるなど、一筋縄ではいかないラッパの吹き方に、子どもたちの想像も膨らみます。

そして、見事に外して来ます。

子どもたちも「そっちか~」としてやられた!といった表情。

この予想を気持ちよく外してくれるのがとっても楽しいのです。

また、このラッパを鳴らす時の決まり文句とリズムも、楽しく気持ちよく一緒に言いたくなってしまうもの。

ぷーたくんの「ラッパふくよー!せーの!」からの「ひげらっぱらっぱぷ~♪」というリズム。

からのひげが生える「ぴよよよよ~ん♪」や「ひょろひょろひょろり♪」という、ひげに合わせた音。

これらが癖になってしまうのです。

「せーの!」が入って、子どもが合わせやすく、みんなで楽しく読めるのも素敵です。

そんなひげらっぱを吹く最後の場面。

ここには楽しい仕掛けが待っています。

息を最大限に吸い込み、思い切り吹いたと同時に仕掛けを開くと・・・。

これにはみんな「おー!!!」とびっくり。

そして「ひげ生えちゃったー!!!」と大喜び。

その興奮が冷めやらない中で、素敵なおまけを見つけます。

それがひげシール。

好きなものに貼れば、なんでもひげを生やすことのできる魔法のシールです。

読んだ後にこれを見つけたら、ひげラッパごっこをせずにはいられません。

「ひげらっぱらっぱぷ~♪」と言いながら、色々なものにひげを生やすことでしょう。

ラッパのリズムとひげの生え方が気持ちいい。

読んでいる時も読んだ後も楽しい仕掛けがたっぷりのひげ絵本です。

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