保育士ってどんな仕事?

雑記

お元気様です!

保育園で子どもたちに、よく冗談や適当な作り話をする保育士ホイクライマーです。

でもこの前、クラスの女の子に、「その顔怪しいな~・・・、それほんと?」と作り話がバレました。

みんなは信じ切っていたのに・・・。

4歳児に見破られショックなような、観察眼の成長に嬉しいような。

少し複雑な出来事でした。

さて、今回はぼくのしている「保育士」という仕事について、書いていきたいと思います。

ぼくはこの仕事を天職だと思っていますし、物凄く面白く価値ある仕事だと思っています。

ですが、誰もに勧められる仕事ではないですし、厳しいこともたくさんあります。

そんな保育士のあれこれをお伝えすることで、

  • 今、保育士を目指している人
  • 保育士に興味を持っている人
  • 保育士をしているけれど悩んでいる人
  • 保育園に子どもを預けている人

などの参考や、考えるきっかけになってくれたら嬉しいです。

保育士とは

まず、保育士という仕事を一言で表すと、

命を預かる仕事

です。

子どもと遊ぶ、計画を立てる、保護者の相談に乗るなど、業務はたくさんあります。

でも、全ての前提は、「保護者が仕事に行っている間、命を預かり、無事にお返しすること」にあります。

これはもの凄く重たい仕事です。

普通の仕事と違い、自分のミスや不注意が会社や自分ではなく、子どもの事故へ繋がります

ミスや不注意でなくても、子どもはケガをするし、死亡することもあります。

大津での自動車事故は記憶にも新しいのではないでしょうか?

想像でしかありませんが、あの保育園関係者の方は、社会的に責任を問われなかったとしても、「あの時こうしていれば」と、一生悔やみ背負い続けることになってしまうでしょう。

正直、この重さに金銭的対価は釣り合っていない仕事だと思います。

保育士の仕事をするのであれば、この重責を自覚し、常にともに歩いていく覚悟が必要です。

これはどれだけ保育スキルをあげても、年月が経っても、保育士をしている限り常に背負い続けなければいけないものなのです。

保育士の楽しいところ

じゃあ、なんでそんな責任が重たいのに、金銭的対価の低い仕事をしているのか?

それはもの凄く楽しいからです!

金銭的な対価以上の価値を、この仕事に感じているからです!

日々成長する子どもを、リアルタイムで、もの凄く近くで見て、関わっていける

この面白さは保育園でしか味わえません。

0歳児の子が、ハイハイをして、歩くようになる。

指差しして喃語を話すようになる。

特に「○○先生どこ?」と聞いた時に、ちゃんと自分を指さした時の感動はひとしおです。

その子の世界に、自分が明確に存在することを教えてくれているのですから。

1歳児の子がしゃべり始め、友だちとの関わりを覚えていく。

2歳児になり、イヤイヤしながら自分を主張し、イヤイヤが終わった時、もの凄く落ち着き成長する姿。

3歳児で、たくさんけんかをしながらも、仲良しの友だち同士で社会を作ってく様子。

4歳児で、相手の話を聞き、折り合いをつけていくなど、話し合いが出来るようになる。

5歳児で、チームワークを発揮したり、難しいことに挑戦していったりする。

そして、挑戦を達成した時の満足そうな顔。

その顔には、この世の全ての希望と可能性が詰まっていると言えるほどの輝きを、見ることが出来るのです。

こんな大河ドラマも顔負けの成長の物語に、寄り添いながら働ける。

この価値はなにものにも代えがたく、間違いなく保育士ならではだと思います。

また、子どもの言動を日々みられるのも、保育士の楽しいところ。

  • 工作で電源プラグを作り、自分を充電しだす女の子。
  • 1人の女子を取り合う3人の男子。それを手のひらの上で転がす女子。
  • 誰も見てないと思い、謎のダンスを踊っている子。

言い出したら切りがありませんが、そんな思わず笑ってしまうような言動が、毎日山のようにあるのです。

もう、見ていて飽きないどころか、盛りだくさん過ぎて処理しきれないほど。

きっと、笑顔には事欠かないでしょう。

様々な事件が日々起こり、それらに対処しながらも笑いの絶えない日々を送れる

これは間違いなく保育士の楽しいところだと思います。

保育士の厳しいところ

なによりも場所によって、職場環境が天と地ほど違うことでしょう。

もちろん、どんな仕事でも付きまとう問題ではあると思います。

ですが、保育士の場合だと運営母体によって、同じ業種だとは思えないほどの差が出るのです。

今、勤めている園では幸運なことに、残業もほとんどなく、休憩もしっかりと取れます。

しかし、休憩時間におやつ作りをしないといけない、先輩より先に帰ってはいけない、毎日の残業が当たり前など、劣悪な労働環境の保育所もあります。

それだけではなく、子どもに関わる保育の部分が崩壊している保育所まであるのです。

保育所はやりがい搾取を生み出しやすい土壌があります。

これが日本の保育業界の現状です。

なので、保育所選びは本当に重要。

劣悪な環境では本当に楽しい保育など出来ないので。

次に、コツを掴むまでがめちゃくちゃ辛いということ。

これは人によって大きく違うと思いますが、ぼくは転職組だったことも手伝ってか、中々コツがつかめず苦労しました。

今では天職だと言っていますが、一年目は何度も「向いていないから、辞めようか」と思ったほどです。

まず、子どもがまとまらないのです。

手洗い、着替え、食事、遊び・・・。

どれをとっても、わちゃわちゃしてしまい、収拾がつかなくなり、そのたびに先輩に助けてもらいます。

これが一日中、毎日続きます。

一日が終わったら、翌日のことを考えなければいけません。

活動の内容も考えなければいけません。

本当に気の休まる時がないのです。

そして、同時並行でやらなければいけない書類たち。

個別カリキュラム、月案、週案、クラス便り、連絡帳・・・。

当たり前のように持ち帰り仕事が発生します。

さらに返ってきた書類の直しをして再提出。

終わったころには、次の書類が待っています。

この保育と書類のループが本当にきつい

これを乗り切るためには、考えてやり続けるしかありません。

その中で、保育の引き出しや、ネタ、伝わる言葉や伝え方がわかってきます。

そうすると、保育が一気に楽しいものに変わっていきます。

そこまでのきつさに耐えなければいけないのが、かなり厳しいところなのだと思います。

先輩保育士からのアドバイス

1、社会人経験はもの凄く役に立つ

保育業界は閉じた職場になりがちです。

園長、主任、保育士、みんな保育経験しかない職場も珍しくありません。

そんな中で、社会経験のある人の目線は貴重です。

  • 社会人マナーの改善
  • 仕事の効率化
  • やりがい搾取の改善

など、当たり前になってしまっている部分に気付け、改善案を出すことが出来ます。

これは自分自身がよりよい環境で働けることに直結するとともに、貴重な人材となる武器にもなるのです。

また、保護者の目線に立てるのも大きいです。

どの職場も子育てを融通してくれるわけではありません。

そんな中、熱などでお迎えに行くのがどれだけ大変か、社会人経験がある人ならわかると思います。

今、社会人の方はその経験は保育でも活かせます。

保育か会社への就職かを考えている人は、会社で働いてからでも遅くはないと思います。

2、学び続けないと時代遅れになる

日本の保育・教育は相当に遅れています。

また、社会は日々目まぐるしく変化していっています。

常に学び続けていかなければ、時代錯誤の保育をすることになってしまいます。

考え方も変えていかなければ、保護者への説得力もなくなっていくでしょう。

保育者・教育者は常に学び続けることが求められます。

保育士は専門職です。

ぜひ、学ぶ習慣をつけておきましょう。

3、男性保育士は重宝される。でも、0歳児に泣かれるぞ。

女性の多い職場なので、男性保育士は重宝されがちです。

家庭的な保育をする上で、男女バランスよく存在することは大切なことです。

互いに意見を出し合うことで、生まれるダイナミズムもあります。

でも、小さい子にめちゃめちゃ人見知りされます

すごい嫌そうな顔もされます。

それでもアタックし続けなければいけません。

男性保育士には折れない心も求められているのです。

まとめ

今回は実体験をベースに、保育士という仕事について書いてきました。

環境整備もまだまだ進んでいず、経済面、精神面での離職率も高い業種です。

ですが、ここでしか味わえない面白さや価値が間違いなくある仕事でもあります。

この記事で、その両面がしっかりと伝わり、保育士を選ぶor選ばないの参考になれば嬉しく思います。

もし、保育士を選ぶ方がいれば、ぜひ一緒に子どもが笑顔で過ごせる未来を作っていきましょう。

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