ゆめのまたゆめ(4歳~)

絵本

文:ジャン-バプティスト バロニアン 絵:ガブリエル ルフェブル 訳:牧すみ 出版:フレーベル館

将来の夢、出来たら夢みたいなこと。

もしくは、寝ている時に見てる夢。

色んな夢が混ざり合った、少し不思議なお話です。

あらすじ

ぼくはイヌ。

夢見るイヌ。

ぼくは色んな夢を見ている。

机に向かい好きな言葉を書き留める。

空に浮かぶ雲の上でのんびり昼寝。

街角でサンドイッチ・ドッグになってみる。

小さなボートで世界一周。

レーシングカーの運転もしてみたい。

写真家や料理人も。

まだまだ出てくる夢、夢、夢。

『ゆめのまたゆめ』の素敵なところ

  • たくさん出てくる多種多様な夢
  • 広がっていく自分の夢
  • でも、これって誰の夢?

この絵本にはとてもたくさんの夢が出てきます。

簡単に出来る夢。

空想みたいな夢。

将来の仕事の夢。

何者にも縛られず、やりたいことがどんどん出てくる楽しい時間。

「これいいな」

「あ、やってみたい!」

「雲の上ってフカフカそう~」

と、子どもの頭の中にも夢が膨らみます。

そして、さらに膨らみ大きくなっていきます。

「私は宇宙まで行ってみたい」

「ピアノも弾きたいな」

「逆上がりしてみたい」

と、自分の夢が広がっていくのです。

自由な夢をたくさん見たからこそ、自分の夢も自由に広がっていくのでしょう。

でも、この絵本、最後にすごい仕掛けを用意してくれているのです。

この仕掛けで、うっとり夢見ていた子どもたち大混乱。

急に哲学的な問いを投げかけられます。

楽しい夢の話から、不思議な夢の体験へ。

この急展開と不思議体験も、間違いなくこの絵本の魅力だと思います。

イヌの見る夢を通し、無限に広がっていく夢・・・。

と、思いきや急に一点に引き戻される、不思議な夢のお話です。

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