作:チョーヒカル 出版:白泉社
手を色々な形にして、虫や動物に変身!
さらに形だけでなく、ボディペイントで色まで付ける徹底ぶり。
手遊びの深淵を見ることが出来るでしょう。
あらすじ
開いた手と手を合わせて、何になれちゃう?
大きな羽の綺麗なチョウチョかも!
グーチョキパーで何になれちゃう?
グーは石、チョキはハサミ、パーは紙であいこかも!
かかとを合わせて立った足、何になれちゃう?
富士山や緑の茂ったお山かも!
次に出てくるのは!?
『なにになれちゃう?』の素敵なところ
- 手遊びの究極系!
- よーく見ると、出てくる身体
- 最後に載ってるメイキング
手遊びの究極系!
この絵本の何よりすごいのは、手遊びのクオリティの高さでしょう。
形自体は、定番のものも数多く出てきて、みんな知っているものもたくさんあります。
チョウチョ、グーチョキパー、イヌ・・・。
でも、クオリティは段違い。
手にボディペイントを施し、必要ない部分は背景に溶け込ませるよう色を塗り、必要な部分の絵もめちゃめちゃリアル。
ほとんど写真の領域です。
最初は子どもたちも、手遊びに写真を張り付けてあると勘違いするほどです。
まさに細部までこだわった、手遊びの究極系を見ることが出来るのです。
よーく見ると、出てくる身体
でも、よーく見ると、背景に溶け込んだ部分もしっかり見えるようになっていて面白い。
ギリギリ見えるようにしてくれているので、自分の目で確認することが出来るのです。
じーっと見て、
「ほんとだ!手がある!」
「ほんとに手に描いてるんだ!」
と、改めて実感し、見れば見るほどその凄さ、面白さを味わうことが出来るようになっています。
最後に載ってるメイキング
また、合わせて、一番最後にボディペイントのメイキングが載っているのも素敵なところ。
手に普通に絵の具を塗っているのを見て、なんだか出来そうな気分になってきます。
別の世界の作品が、このメイキングがあるだけで、一気に身近なものに感じられるのです。
それが、「自分もやってみようかな」という気持ちに繋がっていくのも、素敵で面白いところです。
やってみたら、上手には出来ないけど、新しくて楽しい体験にはなるはずです。
二言まとめ
ボディペイントを使った、手遊びの究極系を見て、プロの技に度肝を抜かれる。
だけど、妙に身近に感じ、自分でもやってみたいと思える、好奇心をくすぐられる絵本です。
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