文:ナカオマサトシ 絵:森あさ子 出版:マイクロマガジン社
色々なガチャガチャを回し、自分で好きなものを選びます。
回して、選んで、自分だけの組み合わせを作っちゃいましょう!
あらすじ
お弁当箱のガチャガチャがありました。
回すと、中からたくさんのお弁当箱が。
ウサギ、クマ、ハート、車・・・。
色々な中から、一つを選びます。
次はリュックのガチャガチャです。
テントウムシ、恐竜、カエル・・・。
どのリュックにしようかな?
次はおやつのガチャガチャ。
チョコレート、パフェ、キャンディー、たい焼き・・・。
好きなおやつを三つ選びましょう。
今度は謎のガチャガチャです。
何が出てくるのでしょう?
回すと中からモンスターが飛び出しました。
でも、よく見ると優しそう。
一つ目、ムキムキ、イカみたいな足・・・。
友だちになりたいモンスターを選びましょう。
飲み物に、食べ物と、ガチャガチャはまだまだありますよ。
全部回していきましょう。
『ガチャガチャぽん!』の素敵なところ
- 「ガチャガチャぽん!」の楽しいリズム
- 出てきたものから選んでいく面白さ
- 選んだものが自分のセットになる嬉しさ
「ガチャガチャぽん!」の楽しいリズム
この絵本で、特徴的なのは、ガチャガチャを回す合言葉でしょう。
それが、「せーの!ガチャガチャぽん!」。
聞けば思わず言いたくなる、楽しすぎるリズムです。
特に、「ガチャガチャ」の所では、子どもの手が勝手に動き、ガチャガチャを回す手の形になるから面白い。
そして、「ぽん!」でページが変わり、中から飛び出すカプセルとその中身たち。
「わー!いっぱい出てきた!」
「どれにしようかな!」
と、嬉しそうな子どもたち。
まるで、本当のガチャガチャを回しているような喜び方です。
出てきたものから選んでいく面白さ
でも、普通のガチャガチャと少し違います。
それが、出てきたものから選べることです。
お弁当箱、おやつ、リュック・・・。
どのガチャガチャも、回すとたくさん出てきます。
その中から、自分の好きなものを選べるのです。
選ぶのも、一つ、三つ、たくさんなど、ものによって違うのも楽しく、どれも悩んでしまいます。
たくさんの選択肢から、自分の好きなものを考えて、選んでいくのもこの絵本の素敵で楽しいところです。
選んだものが自分のセットになる嬉しさ
そして、選んだだけで終わらないのが、本当に素敵なところです。
選んだものは、最後の場面で一つにまとまります。
ここまで選んだものは、全部遠足の準備だったのです。
自分で選んだリュックに、お弁当とおやつを詰め、選んだ友だちと遠足へ。
自分で選んできたものが、自分だけのセットとして、自分だけの遠足になる面白さと嬉しさがあるのです。
選んで終わりではなく、選んだものすべてが繋がることで、遊びの幅も広がります。
「今度はどの組み合わせにしようかな?」と、組合わせて選ぶ遊びにも繋がるのです。
選ぶだけでなく、組み合わせも楽しめるのが、とても素敵なところだと思います。
二言まとめ
気持ちの良いリズムで、回すだけでも楽しいガチャガチャぽん!
でも、出てきたものを選び、組み合わせ、自分だけのオリジナルセットを作るのも同じくらい面白い絵本です。
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