どじにんじゃ(3歳~)

絵本

作:新井洋行 出版:講談社

闇に潜み、忍法を駆使する。

そんなかっこいい憧れの忍者。

でも、もしドジだったらどんな風になるのでしょう。

笑いなしには見られないお話です。

あらすじ

城に捕らわれた姫を救いに行く忍者かげまる。

ムササビの術で空から潜入・・・と思いきや、風が強すぎて失敗。

今度は水遁の術で水の中から・・・と思いきや、サメがいて失敗。

なんとか天守閣に忍び込み、屋根裏から鍵縄で姫を釣り上げて助けることに。

しかし、敵まで吊り上げてしまい見つかってしまいました。

逃げる時も、まきびしを姫の前に撒いてしまったりとドジばかり。

無事に姫を連れて脱出できるのでしょうか。

『どじにんじゃ』の素敵なところ

  • みんなが知っている忍術でドジばかり
  • 忍法を使うページのかっこよさと、ドジをする次のページのギャップ
  • 子どもが大好きなオチ

出てくる忍術は水遁、火遁、隠れ蓑術など、みんなの良く知る忍術ばかり。

そんな忍法が失敗する姿に大笑いです。

ページをめくるたび「それはだめだよー」など、笑いとツッコミが止まりません。

また、ページの構成もよく出来ていて、忍法を使うページは躍動感と迫力満点でとてもかっこいいのです。

でも、次のページにはドジな忍者の姿が。

そのギャップがさらに笑いを誘います。

そして物語の最後に待っているのは、子どもが大好きなあのオチです。

作者の思惑通り、見た瞬間に大爆笑が起こります。

子どものツボを見事に抑えた一冊です。


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