作:新井洋行 出版:講談社
闇に潜み、忍法を駆使する。
そんなかっこいい憧れの忍者。
でも、もしドジだったらどんな風になるのでしょう。
笑いなしには見られないお話です。
あらすじ
城に捕らわれた姫を救いに行く忍者かげまる。
ムササビの術で空から潜入・・・と思いきや、風が強すぎて失敗。
今度は水遁の術で水の中から・・・と思いきや、サメがいて失敗。
なんとか天守閣に忍び込み、屋根裏から鍵縄で姫を釣り上げて助けることに。
しかし、敵まで吊り上げてしまい見つかってしまいました。
逃げる時も、まきびしを姫の前に撒いてしまったりとドジばかり。
無事に姫を連れて脱出できるのでしょうか。
『どじにんじゃ』の素敵なところ
- みんなが知っている忍術でドジばかり
- 忍法を使うページのかっこよさと、ドジをする次のページのギャップ
- 子どもが大好きなオチ
出てくる忍術は水遁、火遁、隠れ蓑術など、みんなの良く知る忍術ばかり。
そんな忍法が失敗する姿に大笑いです。
ページをめくるたび「それはだめだよー」など、笑いとツッコミが止まりません。
また、ページの構成もよく出来ていて、忍法を使うページは躍動感と迫力満点でとてもかっこいいのです。
でも、次のページにはドジな忍者の姿が。
そのギャップがさらに笑いを誘います。
そして物語の最後に待っているのは、子どもが大好きなあのオチです。
作者の思惑通り、見た瞬間に大爆笑が起こります。
子どものツボを見事に抑えた一冊です。
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