作:きむらだいすけ 出版:講談社
卵から生まれたティタノサウルスの3兄弟。
でも、お母さんが見当たりません。
そこで、虫や恐竜たちに聞きながら、お母さんを探しに出発します。
お母さんは一体どこに?
あらすじ
ある日、3つの卵から、3匹のティタノサウルスの兄弟が生まれました。
3匹は、近くにいた虫たちに、お母さんを知らないか聞いてみますがわかりません。
次にエピデクシプテリクスさんに聞いてみますがわかりません。
トリケラトプスさんに聞いてもやっぱりわからず、ステゴサウルスさんに聞いてもわかりません。
兄弟は森の奥へと進んでいきました。
すると、大きな足音が・・・。
現れたのはティラノサウルスさん。
お母さんのことを聞こうとしますが、3兄弟を食べようと襲い掛かってきました。
なんとか海まで逃げてきた3兄弟。
そこで、お母さんを知っているという恐竜と出会います。
その恐竜とは?
3兄弟は無事お母さんに会えるのでしょうか?
『おかあさんどこ?』の素敵なところ
- わかりやすい「お母さんを見なかった?」の繰り返し
- たくさんの恐竜たちとの魅力的なやり取り
- お母さんとの驚きの再会
わかりやすい「お母さんを見なかった?」の繰り返し
この絵本の楽しいところは、「お母さんを見なかった?」と聞くけれど、中々見つからない繰り返しです。
小さな子にもわかりやすく、安心して見ていられます。
その中で、次々に色々な恐竜が出てくるから、恐竜好きにはたまりません。
定番のトリケラトプス、ステゴサウルスは当然の如く、エピデクシプテリクスやイクチオサウルスなどの中々マニアックなものまで出てくるのがすごい。
ページをめくるたび、
「今度はなにかな?」
と、次はどんな恐竜が出てくるのかワクワクするのです。
たくさんの恐竜たちとの魅力的なやり取り
そんな出会った恐竜たちとのやり取りが、バラエティ豊かでおもしろいのも、この絵本の素敵なところです。
トリケラトプスは、子どもたちが産まれたばかりで忙しそう。
ステゴサウルスは、頭だと思って話していたのが実はしっぽ。
ティラノサウルスは当然のように大迫力で追いかけてくる。
など、どの恐竜も、お母さんのことを答えるだけじゃなく、一癖ある応対をしてくれます。
これにより見ていて飽きさせず、最後までワクワクとドキドキが続いていくのです。
お母さんとの驚きの再会
さて、最後の場面でついにお母さんと再会するのですが、ここにも一工夫あるのが楽しいところ。
言われたところに行っても、お母さんがいないと思ったら・・・。
というように、最後までワクワクドキドキさせてくれます。
そして、お母さんの顔を見た安心感。
見ている子どもたちも、3兄弟と一緒に安心してしまいます。
これは、最初から最後まで、3兄弟と一緒に冒険しドキドキしてきたからこその気持ちでしょう。
それを大きく盛り上げてくれているのが、この最後の場面のドキドキ感だと思います。
二言まとめ
お母さんを探しながら、たくさんの恐竜と出会っていく繰り返しがとても楽しい。
3兄弟と一緒に、冒険のドキドキ感や、お母さんと一緒の安心感を味わえる絵本です。
コメント