す~べりだい(3歳~)

絵本

作:鈴木のりたけ 出版:PHP研究所

みんな大好きなすべり台。

でも、この公園のすべり台は普通と違う。

すっごく長かったり、ジャンプ台になっていたり。

さあ、早速すべりにいきましょう!

あらすじ

女の子が、公園へ来て、すべり台で遊び始めました。

すべり台を滑り終わると、目の前に次のすべり台があります。

階段を登ると、滑るところが長い「すーべり台」でした。

勢い良く滑ると、また次のすべり台が。

今度は、滑った後の部分が長い「すべりだいー」。

あんまり滑りません。

次に行くと、ジェットコースターのような、二回転してカーブもあり、最後にはバネで跳ばされる「する する べぇり べぇり だい~ん」。

不思議なすべり台はまだまだあります。

滑った先にパイがある「すべりパイ」。

サイのための「すべりさい」。

滑るところが全く傾斜していない「すべれない・・・」。

次のすべり台はどんなものが出てくるのでしょうか?

『す~べりだい』の素敵なところ

  • 笑いとツッコミが止まらない変わったすべり台たち
  • 滑り具合と連動したすべり台の名前
  • すべり台で今すぐ風を感じたくなる

笑いとツッコミが止まらない変わったすべり台たち

この絵本のおもしろいところは、なんといっても変わったすべり台の数々でしょう。

ちょっと変わっただけのものから、ジェットコースターのようなものや、滑れないものまで様々です。

中には空から降ってくるものまで。

子どもたちも、新しいすべり台が出てくるたび、

「えー!?」

「なにこれ!?」

と、驚きと笑いが止まりません。

さらには、

「落ちちゃう落ちちゃう!」

「これじゃ滑れないじゃーん!」

「ちょっと危なすぎるよ~」

など、ツッコミも止まりません。

予想もつかない変わったすべり台に、みんなで盛り上がれるのがこの絵本のとても素敵なところです。

滑り具合と連動したすべり台の名前

そんなすべり台たちのおもしろいところは、形だけではありません。

その名前もとてもおもしろく描かれているのです。

滑るところが長いものは「すーーーべりだい」。

滑った後のところが長いと「すべりだいーーー」。

というように、滑っている感じが、そのまま文字になっています。

文字の大きさや、伸ばす長さ、文字の形なども、すべり台に合わせて描かれているので、読んでいるだけで、本当にそのすべり台を滑っている気分を味わえます。

すべり台の形だけでなく、音や文字でも、現実にはないすべり台を体験させてくれるのも、この絵本のとても素敵なところです。

すべり台で今すぐ風を感じたくなる

こんな風に、不思議なすべり台たちを、本当に滑っているような気分にさせてくれる絵本。

読んでいると、やっぱり本当のすべり台で遊びたくなってきます。

勢いよく滑り、風を切る感覚。

すぐにでも、公園へ行きたくなるでしょう。

この、絵本を読むことで外へ行きたい気持ちにさせてくれるのも、この絵本の素敵なところ。

その日のすべり台は、いつもと違うものに見えていることでしょう。

不思議なすべり台をたくさん滑ることで、現実のすべり台ももっと楽しくしてくれるのです。

二言まとめ

たくさんの変わったすべり台の不思議過ぎる形に、笑いとツッコミが止まらない。

そんな不思議なすべり台で、本当に滑っている気分が味わえる絵本です。

コメント

  1. πと一〇と□のなぞりアイ より:

     ≪…勢いよく滑り、風を切る感覚…≫を、≪…ツッコミ ・・・ 滑り具合と連動したすべり台の名前… ≫から、科学(重力)と大和言葉の【ひ・ふ・み・よ・い・む・な・や・こ・と】の、算数(数学)と国語(言葉)の[シンタックス]と[セマンテックス]について、【 稽古(数)とは一より習い十を知り、十より戻るその一 】に想う・・・
     ≪…現実のすべり台ももっと楽しく…≫を、お椀の曲面のような『す~べりだい』を見たことがある。これからSNSの拾いから[サイクロイド](最速降下曲線)に触れ、円(半径1・直径2)と直線のダンスで・・・
    [円が1回転したときの定点の軌跡]       1回転  ⇔   8(曲線長)
    [円が1回転したときの定点の軌跡 と 直線 で囲まれた部分の面積]  3π  
    [サイクロイド曲線を直線で回転させてできる立体の体積]      5π²
    『球の数』(大円の半径1・直径2)
    [大円]  [円周長]        半径の1回転   ⇔     2π
       [面積]         半径の1回転   ⇔     π²
    [球の体積]             大円の1回転   ⇔ (4/3)π
    [球の表面積]                          4π
    『平面の数』
      『自然比矩形』(ながしかく) に読み取れる   1 2 3 4
    6は、円の6等分で六つの正三角形ができる               6
    9は、[ √8 1 3 ] の『ヒフミヨ ヒンメリ』の『幻の直角三角形』(『カタラン直角三角形』)の[勾股弦]から、
              (√8)²+1²=3²    8+1=9        9
    7が、見当たらないので『ラッキー7』などと想っています・・・

     [ヒト]が、無意識に[重力場]に生かされているのを[直線](ジオイド面)と[曲線]の風景に、[指数曲線](カテナリー)と[反比例曲線]からの『自然比矩形』によるナラティブやサイクロイドから[数のひふみよ]がモツ[シンタックス]と[セマンテックス]の風景を[十牛図]の[円相図](8)に[〇△▢]を眺望しタイ・・・

     ここに訪問できSNSの洪水の披露宴を拓くことができ感謝しています。

    • いつも、コメントありがとうございます!
      年度末の忙しさに負け、返信が遅くなってしまい申し訳ありませんでした・・・
      お椀のようなすべり台、とてもおもしろそうですね!まさに『す~べりだい』の絵本に出てきそうなすべり台。
      そして、絵本とお椀型すべり台から、サイクロイドという数学的概念に繋げるのがさすがです・・・。
      サイクロイド、簡単に調べましたがおもしろいですね。こんな考え方があるなんて夢にも思いませんでした。
      きっと、すべり台を設計したりするときにも使われているのだろうな~。
      さらに、そこから言葉と数字の連動に繋がるの、とてもおもしろい!
      7が見つからないのは残念ですが、保育士目線からするとオチがあって、この方が子どもたちには受けが良いなと思ってしまいました。
      7が見つかり完璧なすっきり感もいいですが、7が見つからないおちゃめなユーモアもまたありなのかと・・・(文学部な意見)
      こちらこそ、絵本と数学の披露宴という得難い知見を拓いてもらい、いつも感謝しています!
      とてもありがたい♪とても楽しい♪

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