のりもの のーせて のせて(1歳~)

絵本

作:三浦太郎 出版:講談社

いつもは人を乗せる車たち。

ですが、今回は乗る側です。

「のーせてのせて」の楽しいリズムで、レッカー車や飛行機へ乗り込んでいく様子が、楽しい絵本です。

あらすじ

1台の自動車がトラックのところへやってきました。

トラックに頼むと、荷台に乗せてくれました。

3台の自動車が、汽車のところへやってきました。

乗せてくれるよう頼むと、貨物車両に乗せてくれました。

4台の自動車が、飛行機のところへやってきました。

乗せてくれるよう頼むと、飛行機の中へみんな乗せてくれました。

5台の自動車がカーキャリアのところへやってきました。

乗せてくれるよう頼みましたが、3台乗るともう乗るところがなさそうです。

どうしよう?

『のーせてのせて』の素敵なところ

  • 車が乗る乗り物たち
  • 「のーせてのせて」の楽しい繰り返し
  • どんどん増えていく車の数

車が乗る乗り物たち

この絵本のおもしろいところは、なんと言っても車が乗る側になっていることです。

いつもは人を乗せて走る車たち。

ですが、この絵本では違います。

大きな乗り物に乗るお客さんなのです。

「乗せて」と言われる側だったのが、乗せてと言う側になっています。

その分、出てくる乗り物も大きなものばかり。

トラックや、汽車、飛行機など、スケールがとても大きいのです。

そんな大きな乗り物に、乗り込んでいく車。

子どもたちも、

「きしゃポッポだよ!」

「ブーブ、乗った!」

「乗れたよー!」

と、出てくる乗り物にも、乗れたことにも大喜び。

普通の車が活躍する絵本とは、また違うおもしろさを感じている様でした。

「のーせてのせて」の楽しい繰り返し

また、乗せてもらう時のかけあいが楽しくて、テンポが心地いいのもこの絵本の素敵なところです。

「のーせてのせて、トラックさん」とお願いする車。

それに対して「はい、どうぞ」と乗せてくれる乗り物たち。

この繰り返しが、安心感もあり楽しくて心地いいのです。

そして、乗った後にピタッと乗り物の中に納まる車たち。

乗るまでも、乗った後も心地のいい安心感を味わえます。

小さい子も、わかりやすく、心地よく、安心して楽しめるところもこの絵本のとても素敵なところです。

どんどん増えていく車の数

けれど、変化していくところもあります。

それが、出てくる車の台数です。

新しい乗り物が出てくるたび、「のーせてのせて」と言う車が増えていきます。

子どもたちも増えていく車に、

「いっぱいだよ!」

「1,2,3・・・」

と驚いたり、よろこんだり、数えたりと大忙し。

最終的にページからはみ出すほどの車が出てくるからビックリです。

さらに、その車が全員乗り込めてしまうからさらにビックリ。

ページが進むごとに、車の台数が増えていき、それとともに乗り物も大型化していく変化も、この絵本のとてもおもしろいことろです。

二言まとめ

どんどん増えていく車が、より大きな乗り物へと乗り込んでいく繰り返しがおもしろい。

「のーせてのせて」のかけあいに、楽しさと、心地よさと、安心感を味わえる絵本です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました